劇場公開日 2009年5月9日

「明日が来ることの奇跡と生きる喜びをメッセージとして残した故長島千恵さんの志しが詰まった作品です。」余命1ヶ月の花嫁 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0明日が来ることの奇跡と生きる喜びをメッセージとして残した故長島千恵さんの志しが詰まった作品です。

2010年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『きみの友だち』で、小地蔵は演出に徹底ダメだしをしたその廣木隆一監督作品。出資社の毎日新聞も頭を抱えた駄作を生み出した監督だけに、公開時はスルーしていました。
 たまたまTBSで放送されていたので、ながら見で見ました。

 タイトルから、結末は見えている作品でしたが、それでもなかなか泣かせる作品となっていたのは意外で後半は、結構マジで見ることになりました。

 凄いのは、妻を失ったときの太郎を演じる瑛太の演技。鼻水を垂らしながら嗚咽するところは、やはり引き込まれます。それと千恵役の榮倉奈々の可憐さが薄幸の若い花嫁の悲劇を引き立てています。特に、まだ千恵が健康なうちに取り納めたビデオを太郎が涙ながらに見つめるシーンは、見ている方ももらい泣きしました。

 またお互い愛し合っているのに、病気のことが太郎にバレてしまい、突然千恵が別れ話を切り出すところもグッと来ましたね。

 実話で順取りなら、誰がメガホンをとってもそこそこの感動作品ができるのではないでしょうか。監督の余計な演出が加わらなかった分、ストーレートに泣かされるいい作品に仕上がったと思います。役者もよかったでしすしね。

流山の小地蔵