劇場公開日 2008年10月11日

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「アワアワ・チューバッカ」ゾンビ・ストリッパーズ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アワアワ・チューバッカ

2019年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

萌える

 こんなおバカなB級ゾンビ映画なんて、さっさと見てしまおう。と、観始めたら止まらない。冒頭のニュース映像から笑いこけてしまった。四期目の当選が確実となったジョージ・W・ブッシュ。ついでにシュワちゃんにも一票入ったとか訳の分からぬニュース映像。大統領になったとたんに作った法律は“人前でヌードになるな”というものだった。アメリカはあちこちで戦争しているため、慢性的な兵士不足。そこで死んだ細胞を活性化するウィルスを開発したのだ!死んだら恐怖心もなくなり、スーパー兵士になれるんだと、都合のいい話ばかり。

 そんなウィルスを開発した研究所内にもウィルスが蔓延。元々は実験台はホームレスとか不法移民だったのだが、伝染のたびに劣化することもわかってきた。そこへ掃討作戦で飛び込んできた兵士たち。彼らの会話だけでも十分笑えるのですが、「オサマ・ビンラディンが米国で暗躍している」「無視しておけば何とかなる」とかの合言葉には大爆笑。作者はかなりブッシュが嫌いだとも思えるし、それをゾンビ作品にどう生かすのか・・・

 正直言うと、感染兵士がストリップ小屋に潜入した辺りからしばらくはつまらなかった。しかし、馬鹿な観客がゾンビ化したストリッパーに歓喜してからは笑いが止まらない。もはや何を風刺してるのかさえ理解不能に陥ってしまう。

 かなり平和なゾンビとも言えるかもしれないが、かぶりつきの観客だけは個室に呼ばれ、やがて感染させられる運命。ゾンビの力は強いという定番もありながら、無茶し過ぎの肉体引きちぎられの刑。隣の研究所はどうなってるんだ?などと編集のお粗末さなんて忘れてしまうくらいグロさを楽しませてくれる。

 ストーリーもハチャメチャながら、ネブラスカからやってきた純潔少女(とは言ってもアラサーっぽい年齢)がばあちゃんの人工肛門の手術費用を稼ぐためにストリップ業界に飛び込んでしまったという軸がある。しかし、何も意味を為してない。あるのは熱心なキリスト教徒というだけで、ここでもブッシュ批判を続けていた・・・

kossy