ノルウェイの森のレビュー・感想・評価
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原作は良かったんですが…残念としか言えない
話題作であり、松山ケンイチさんの演技が観たいということもあり、今まで春樹作品には無縁でしたが、原作を読んでから上映を観ました。
まず…松山さん以外の主要キャラのセリフが上滑りしている気がしてなりません。菊池さんはわざとらしいし、緑役の女の子は棒読みがひどい!ひどすぎる!!
ルックスはイメージに近いかも知れませんが、喋り方が緑の明るい魅力が全然出ていない……どうしてもっと演技指導しなかったのかと甚だ疑問です。
正直、どうしてワタナベが緑に魅かれたのかも、そのせいで全然伝わりません。
映画という尺の短い中で世界観を表現するのはもちろん難しいことはわかります。その中でも重要なことを厳選して時間を使っていくべきだと思うのですが、キスギの自殺のシーンとかあんなに時間いらないし。観ていて怖いです!
妙なだらだらとしたカメラワークも目が回りそうで気持ち悪かったです。
一番気に入らないのはレイコさんと最後に寝るシーン。
原作でもレイコさんと最後に寝るところだけ、どうしても納得がいかなかったのですが、直子の寂しいお葬式を2人で歌を歌ってやり直してあげる
(でもその後寝ることはないんじゃない?と思っていたのですが)
映画版はこれがさらに最悪で、お葬式もせずにレイコさんが「私と寝て」とせがむっていう展開……ここまでくるともはや唖然。
レイコさんも最後に直子とワタナベについて話した一番重要なことをワタナベに伝えてない。あれでは直子がなぜ死んだのか、全然伝わってこない。
ただおかしくなって死んだとしか捉えられません。
あれじゃレイコさんはちょっと知り合った男の子を自分の立ち直りに利用しに来たただのおばさんです。意味不明です。
監督は脚本も書かれたみたいですが、原作を本当に理解されていたのでしょうか??
直子は一番好きな人と寝られなかったのに、その親友と寝れてしまった。
しかしそれはとても気持ち良くて幸せだった。
その自分の矛盾に耐え切れず、さらにもうそんな幸せはやってこないと感じ、自ら命を絶ってしまった。。
そんな切なさが観ている側には伝わらず、直子の自殺シーンも怖いです。
ロケ地は確かに美しいところや迫力のあるところもありましたが
そんなもので誤魔化さずに、もっと役者の演技や、登場人物の心情を描くように努めて欲しかったです。
そういうのが伝わらないので、ただ性描写の多い「エロ映画」になってしまった。裏づけがないから。
原作を読んでいない方には全く理解できなかったと思います。
この意見が何らかの形で制作側に伝わることを願います。
分かりにくい作品でも…
松山ケンイチが役者として好きだったので見に行きました
恋愛映画だろぉうと思っていたのが
エロ…エロ…えろと
一人できよかったと思ったほどでした
背景や風景はすごく美しかったです
時代も生きてないので新鮮に感じました
内容的には空虚感がものすごくありました
ひどい先輩がいたり
好きになった人には愛してないといわれたり
そのひとが自殺をしたり
その先生みたいな人とやったり
彼は流れ流れていってるような感じがしました
話的にはどかん!と何かがおきるわけでもなく、こちらが共感して泣けるわけでもなく
淡々とした感じでした
ノルウェイの森
題名が「ノルウエイの森」じゃなくても・・イエスタデーでも、その曲がかかれば、そのまま、イエスタデーが映画の題名になっちゃってもオッケな脚本(苦笑)
小説とは違うものとして観ないとかなりガッカリさせられる・・。
70年代を表現するに、町並みや、鉄道、駅が使えないという予算なのか・・・・ごまかし方があまりにチープ。古い車の使いまわし・・。駅まで送らないものどうかと(笑)
オープニングも、予算の関係か小説のエピソードを割愛されたのか・・
演出もくさい・・古くさ過ぎ・・。アイスの棒でフェンシングごっこをする高校生がいるか?その他、いっぱい・・。
当時は、下着をつけたままセックスするのが当たり前だったのか?そういう不自然なことを強いる女優は出ちゃいけないテーマだと思うけど・・。
久々に観なきゃ良かった映画。
こんなのはじめて!
前評判が凄かったから楽しみにしてました。本も買ったのですが、読まずに上映開始日に観ました。
観終わった感想…[セックス][濡れる濡れない][やりまくり]?何?
そっち関係の映画なの?って感じ。
本を読んでから観たら違ったかもしれませんが、もはや本も読む気失せました。今まで映画鑑賞でこんなイヤな気分になったのは初めてです。
良くわからない立場から肯定
端から期待しないで観たんですけど,まず見て損はしなかったなというのが鑑賞後の印象です。原作についてはあまり思い入れもなければ納得もしてないです。「親友の元カノとセックス」「大学の女とセックス」「ババアとセックス」の印象が強すぎて。それは「ワタナベに対する違和感」だったんですけど,いざ映画になるとその違和感は払拭されていました。代わりに登場する女たちの「何か変」って感じが見ていて怖かったです。ハツミさん(永沢さんの彼女)の顔なんて軽くホラー映画でした。
色んな方が「原作のセリフをそのまま口にするとリアリティが損なわれる」という旨のことを言っていたと思いますがそれはその通りだと思います。会話がメインの映画にあってこのリアリティの無さはかなりの減点になるんじゃないでしょうか。(笑いながら「私達異常だから」なんて言われた日には僕は彼女達をぶん殴ると思います。)特にワタナベと緑の会話は苦痛でしかなかったです。心の置き場所がなかった原作にあって彼らの会話は数少ない心の拠り所だったので苦痛の度合いはかなり大きいです。ショックです。
マツケン以外の役者の「台詞言わされてる感」は計り知れません。特に緑を演じる水原希子の棒読み感はひどかった。捲し立てるように喋るのは良いですけど滑舌の悪さと抑揚の無さのせいで単に一方的でむかつくだけの女にしか見えなかったです。原作には気風の良さを感じて好印象を持っていたんですけど。仕草とか表情も何処か不自然な印象を持ちました。新人をピックアップするのは良いですけど,ピックアップするなら徹底的に演技指導してもらいたかったです。少なくともあの程度の演出で満足してもらいたくはないです。
良いところもありました。今作いちばんの成功は松山ケンイチに映画がばっちりハマったと思えたところです。個人的に普段の松山ケンイチから醸し出される雰囲気にはもの凄くアクの強さを感じています。「芝居がかってないところが芝居に見える」とでも言いましょうか。彼の輪郭のはっきりしない雰囲気が逆に人間性を際立たせているような気がしていて,普段は何を演じてもマツケンにしか見えないんですけど,今作はそのマツケンの素の雰囲気がワタナベのキャラクターを作り上げる構成要素の一つのように感じられました。劇中セリフが浮かない唯一のキャラクターだったとも思います。何よりマツケンの横顔の綺麗さに驚きました。監督も知ってか知らずか対話シーンを多用して横顔ばっかり映してましたね。
もう一つ。映画化にあたっての省略が物語のわかりやすさに好転していたところもあった気がします。ワタナベと直子が再会してからセックスするまでが早すぎるような気もしましたが,(緑とワタナベが抱き合う→直子の悲劇→自責の念に駆られるワタナベ)の流れは原作にはないドラマ性を感じました。セックスと幻想的な自然と音楽しか表現していない,言ってみれば「~げ」な作りだなと思って観てたんですけど,あの一連のシーンがあったおかげで「亡き人の妄執にとらわれた者達の物語」であったことを理解できたと思います。そこを感じ取ることが出来たので見て損はしなかったと思います。
菊地凛子はおっぱいを出すハードルが低い人だと思ってたんでバベルの時みたいに乳首が見えるかと思ってたんですけど,見れなくてとても残念です。「直子に菊地凛子を充てるってそういうことでしょ」って思ってたんですけどねぇ...。直子がワタナベにキスするときに顔が隠れないようにカメラ側の髪を反対側に流すところはAVみたいで「この監督ホンモノだな」と思ったんですけどねぇ...。
乳首が見れないで言えば霧島れいかも下着着けたままでセックスとかあり得ないです。レイコさんの役どころは夏木マリみたいな役者を期待してたんで「あれ?」と思ったんですけど,ワタナベ宅の浴室の鏡に映った彼女の顔が一瞬直子に見えたのでそこだけでもこの配役の根拠を見た気がします。文句しか言ってないですけど水原希子もルックスは緑の雰囲気に合ってると思いますよ。「以後緑と言えば水原希子!」となっても正直なところ文句はありません。良くこの子見つけてきたなと思います。
そんなこんなで色々言って来ましたが個人的には期待していたよりも楽しめました。原作に対する思い入れの有無で映画に対する感想も激しく変わる映画だと思いますけど僕は肯定的に見てます。
投稿日時: 2011/01/11 16:07:49
ひどいです
ハルキストとして、期待して拝見しましたが、
ひどいの一言です。怒りすら覚えます。
まず、春樹文学独特の語り口調は、実際に口にした途端、
魅力がなくなり嘘くさくなる。
それをわかっていて、
松山ケンイチはそのままの口調でやることにこだわったのか…
無謀すぎます。
さらには、美しいはずの主人公たちが、いちいち汚らしい。
青森出身の松山ケンイチの話す無理のある標準語、
菊池凛子のわざとらしさが浮き彫りの、純粋さを前面に出した演技、
春樹文学で描かれる必要不可欠の美しい性描写が、
ただのエロ映画として撮られた残念感。
ハルキストの評価が高いとの前評判がありましたが、
驚きです。
小説とは別物の汚らしい映画という印象。
小説で描かれたはずの青年の喪失感や虚無感は全く感じられず、
ただの女好き男のエロ映画になっていました。
う、うーん…
自分は原作を読んだことがなかったためか、よくわかりませんでした。
高校の時から文学作品系の国語は苦手。
なぜなら主人公の微妙な心情を聞かれても、その作者、その主人公の意図なんてわからないし、想像しても答えはない。(一応あるようですが)
コミュニケーションをとってより多くの人と分かり合えたら素晴らしいと思っているたちなため、今回のこの映画は言葉が足りなすぎる…と感じた(; ̄ェ ̄)
それがいわゆる「美しい」みたいな感じになっていますが、あまりにも説明が足らないため何できずきが自殺したとか、もろもろ「何で⁉」と思う箇所が多かったです。
断片的には理解できるけど、一つのストーリーから何が言いたいのかが理解できなかった(−_−;)
最も原作を読んでいたら、違っていたのかもしれませんが、映画はそういうものでもないはず。
取り急ぎわたなべの「勿論だよ。」という口癖はわたし的に面白かったです。
偶然の出会いが必然になるのが恋愛ですね。
原作を多感な時期に読んだので、とても深く心に残っています。大事な宝物と言ってもいいかもしれません。そんな僕が観た感想としては、まあ、よく頑張ったね、といったところです。不満が無いわけじゃないけれど、雰囲気はよく出ていましたし、映像の美しさは映画だけのものです。この映画を観て原作に興味を持ち、新たに読んでみる人がいるなら、作られた甲斐もあるでしょう。
原作を読んでない方のレビューを読むと、よく解らなかったとか、難しかったという感想が多いようなので、残念ながら、あまり原作を読みたい気持ちにはならなかったんでしょうね。いつかまた、原作に出会う機会があるといいですね。
原作を読んでいた私には味わい深い作品でした
普段はレビューを書いたりしませんが、ここのレビューを読んでどうしても書きたくなって、登録しました。村上春樹さんの作品は好きですが、全て読んでいる訳でもなく、最近の1Q84もまだ読んでいない程度です。
私が大学生の頃失恋したときに、この原作と出会い、深く入り込みました。
それから何度も読み返していましたので、今回の映画化にはびっくりし、期待していました。
あくまで、このような前提から書かせていただきます。
以下、原作を読んだ方には「ネタバレ」になるかもしれません。
原作を読んでいなければ訳がわからないのでは?と思うほど、前半は飛ばしていましたね。あまりに速い展開でびっくりしました。数々の味ある描写が含まれておらず残念でしたが、、映画では時間がたりませんよね。
前半はまさにあらすじだったと思います。
いつの間にか、直子とワタナベの心情描写に入り込んでいて、不思議な世界を見せてくれていたと思います。いわゆるキモは伝わってきました。
あくまでも、直子とワタナベですが。(ミドリもかな)
村上春樹さんの作品では脇に小さなお話がたくさんあり、それも大好きです。
映画でもところどころにちりばめてあり、少しにんまりとさせていただきました。
時間の限られた映画という枠で、よくあそこまでまとめられたものだと、見終わったときには感心しました。(失礼)
原作を読んだ人には、いろいろな見方の出来る作品だったと思います。
素敵な配役に自分の想像力もなかなかだなと思ったり、、直子はちょっと違ったなぁとか。
原作の中のラブシーンについては欠かさずに表現されていたのが不思議なくらいだったので、原作を知らないと「やりたい」だけの若者描写?と思われてしまうこともあるかも、、。今の高校生くらいだとそう思われちゃいそうですね。
ラブの背景にあるものをもっと表現してほしかったな〜。
原作を読んでいない人にはあまり勧めようとは思いませんでした。
「ノルウェイの森」はもっと面白いんだけどなぁ。
でも、いろいろと思い返させてもらえた素敵な作品でした。
情景と音楽も素敵で意味があったと思います。
ノルウェイの森の中の、直子とワタナベ、そしてミドリの物語でした。
こう書いてみると、ノルウェイの森の映画であることに間違いなく、
やはり素敵な映画だったなと思います。
原作に感銘を受け、ノルウェイの森を悪く言われたくない男のたわごとでした、、。
…………………
正直、つまらなかった…
原作を読んだ事が無いので、なんとも言い難いが
何を言いたいのかがわからなかった。
始終静まり返った映像の中で
人の心の動きを感じ取らせたいのか
音楽というより効果音をボリューム大で流すところ
男女のあのシーンで、外はいつも雨…
なにかしら意味があるのだろうが、私には理解ができませんでした。
重い作品です。
非常に難しく、終始重い作品でした。
この作品が世界各国で読まれているベストセラーなんですね!
原作も読んでいないので、どの程度忠実にトレースされているのか不明ですが、色々考えさせられる作品でした。
主人公の松山ケンイチ.....甘く優しい声でいい感じでした。
この作品にぴったりのイメージなんでしょうね!
自分がこの立場になったら....って考えただけでグッと込み上げるものがありました。
この映画....トラン・アン・ユン という監督が作ってるんですね......昭和の高度経済成長時の日本人の心を鋭く描いていて感動ものでした....。
この重い雰囲気のまま終わるのか....と思っていたら、いい感じで結末を迎えホッとしました......。
強大なイメージの前で。
幸い?原作や村上春樹氏に興味がなかった私は、
何と比べることもなく本作を観ることができたが、
だからといってうわぁ~♪素晴らしい♪でもなく…
文的表現をそのまま映像に持ってくることの違和感と
読者のイメージに沿うキャスト探しは難局ということ。
それらをふまえて監督も外国人ということで、これは
もう別物として捉えた方がいいのだろうな、と思う。
そうはいってもベストセラーとなれば^^;読んでいない人
の方が少ないだろうし(爆)比べないのもムリだしねぇ。
私はこの話の死生観、よりももっと単純に、自分の
好きな相手と「愛し合えない」辛さや哀しみを痛感した。
つまりこの「直子」という女性が、精神を病んでいくのは
彼女の性格それ故もあろうが、心愛する男性と身体で
愛し合えないという特異な経験を全て自分の中に罪の
様に抱え込んでしまったことが悲劇なんだろうと思った。
最愛の男は自殺してしまうし(これが理由だったら更に)
愛していない親友の男とは簡単にSEXできてしまったし、
一体自分は何者だ、と真面目な女性なら尚一層苦しむ
だろうと思った。心と身体は別。なんてのうのうと言って
のける図太さが、本作の登場人物たちには、ほぼ無い。
…あ、ひとりいたか^^;
男と女の様々な思いの丈が臆面もなく台詞で綴られ、
「普通言わないだろ、そんなこと。」と赤面するような
やや居心地悪い、気持ち悪い、場面も確かに多かった。
でもまぁ、全体のイメージはこの監督ならではの感覚で
さほど違和感はなかった。前作よりはかなり観やすい?
若いうちに様々な経験を。とはいうが、死を間近にして、
哀しみを受け止める年齢に達してない時、どう抱えれば
よいのかが分からず、彷徨ってしまう心の行く先を細部
まで丁寧に描いている。台詞が遠くを彷徨い、どこかに
突き放した感があるのはそのせいなのだろうか。
キャスト陣に色々申し立ては多いようだが^^;
マツケンはよく健闘していたと思う。菊地凛子は私も
あの毒々しい顔が苦手なのだが、演技力はやはりある。
なんで映画化するんだろうと訝しがる原作ファンに、
ほらやっぱり原作のイメージはこうじゃないでしょう?と
(私でいえば実写版ヤマトの感想のように^^;)
自身で確立したイメージはおいそれとは崩れないことを
証明したかのような作品。一応意味はあったのかな、と。
(儚い人生より図太い人生を。愛は理屈で語れないもの)
愛とは決して簡単ではない事
実は原作は未読だが、村上春樹原作×トラン・アン・ユン監督と聞いただけで、一筋縄ではいかない作品になるだろうと思っていたが、まさしくそうだった。
簡単に言うと、2人の女性の間で揺れ動く男の話なのだが、愛する事の難しさ、青春の儚さなどが知的に描かれ、少々分かりにくかったのも事実。
でも、否定的な印象だけではなかった。松山ケンイチの繊細な演技はさすがだし、菊地凛子の演技も圧巻。水原希子の生命力溢れるフレッシュさも良かった。
名手リー・ピンビンによる美しい映像には唸るばかり。
DVDが出たらもう一度見返したい。
ノルウェイの森を観て
最低、もう今後フランス映画は観るの止めた。フランスは見込み無し。国力低下と無縁ではないのか?。3人の狂女、精神病院の紹介映画。菊池凛子も鼻につく、異常をみせびらかしている。精神的裏付けが無いと演技はこうなる。
宋3世
ううむ…
村上春樹や原作の大ファンです。 やはり映画と原作は別物です。でもね、でもですよ。 原作に思い入れがあるだけに、割り切ろうとしても割り切れない自分がいるんです。違う! 違うんだってば〜!
脚本、演出は監督なりのアレンジがあっていいと思うんですよ。でも、登場人物のキャラクターまで変えちゃってるから、すごく違和感があるんです。特にこのストーリーの核となる緑。原作では、直子が静だとすると緑は動。口から生まれてきたような、快活で少しエキセントリックな女の子なのです。しかしながら映画の緑は、いかにも女の子らしい女の子。あの緑のキャラがあるからこのストーリーが暗くなりすぎずユーモラスになるんだけどなぁ。
あとはレイコさん。レイコさんもね〜基本はネジが飛んじゃってるような明るいおばちゃんなんですよ。だから最後のワタナベとのシーンは活きてくるのですよ。 ううむ。とにかくこの映画にケチつけるつもりはありませんが、原作ファンとしてはあまりに腑に落ちなかったので、ついレビューしてしまいました。
あ、でも永沢さんとハツミさんはドンピシャでしたよ。レストランのシーン、圧巻です。
日本の森
原作は読んでません。
『ノルウエィの森』が話題だった頃はまだ中学生。
タイトルだけは覚えている。
あとは知らないことだらけ。
事前情報は「ちまたで話題の映画」ということだけ。
なんの先入観も期待も抱かず
ただ単に映画という娯楽を楽しみに一人で観に行きました。
平日の午前10時半。
客はまばら。
主婦仲間、女子高生仲間、
おじいさんにおばあさん。
カップルは年配層がチラホラ。
いい感じである。
まったく感動、共感が感じられなかった。
終始けだるい空気。
後半はホラー映画かと思った。
結局オンナゴコロを理解するのは
難しくて時間がかかって
オトコはいつも後悔してるということなのか?
なんだろ…この感覚。
知らないとはいえ
この時代の空気感が伝わらない。
学生紛争を横目で見る無気力な若者。
政治や権力よりも女、彼女のことで頭はいっぱい。
みたいな感じなのか。
今と変わらない。
この時代ならではの何かが欲しかった。
感情移入ができない。
主要人物の顔がみんな白くて無機質なせいもある。
美しいかもしれないが普通ではない。
なかでも菊池凛子は配役に無理がある。
20代には見えない。話し方も声も。
違和感を感じた。
演技力はさすがですが。
水原希子は唯一若者を感じさせてくれた人物。
いつも突然現れ、思わせぶりな表現。
苦手なタイプだが気になる子。
こんな感じの子いる。
それは良しとしても
何を伝えたかったのか。
何を感じ取ればよいのか。
この題材自体がもう時代遅れなのでは?
いや違う。
自分の感性がもう若くないのだ…
ハタチ前後のあの頃の感性、感覚。
どこかに置き忘れてきたのか、
もしくは失ってしまったのか。
大人びた言葉遣い。
ストレートな感情に納まらない感情。
上手く言えない、伝わらない苛立ち。
そこに突然起きる人の死。
普通ではいられないはずである。
テーマが深いところにあるのはわかった。
時代背景を現在に置き換えていれば
印象は変わったかも。
観終わった後出口に向かって歩いていると
後ろから女子高生仲間達の会話が聞こえてきた。
「さっぱりわからん!
何を悩んでるの?彼は。
ただヤリたいだけやん!」
…
そうかも…。
これは本当に『ノルウエィの森』だったのか。
原作を読んでみたいとも思わないが
過去の名作としか思いようがない。
救済と呪いは紙一重
今更のレビューだしネタバレも無いが、
これから観ようと考えてる人に対してハードルを上げるような
レビューになっちゃった気がするので読む方は御注意を。
まずは映倫に問い質してみたい。
この映画をPG-12に指定した方々は
マトモにこの映画を観たのだろうか?
お堅い人間の言い分かも知れないが、
この映画はPG-12ではなくPG-15指定くらいが妥当では。
映像にも台詞にも、非常に露骨な性的表現(←PG-12的な書き方)
が含まれている。
12歳以下なら理解出来ないとでも判断したのかしら?
ちなみに僕が観賞していた時には何故か5、6歳位のお子さん連れも
観賞していたが、開始30分程で慌てて劇場から出て行ってしまった。
家族で観るなら事前にもう少し映画の内容を吟味すべきとも思うが、
PG-12指定映画に“ああいう”表現が含まれるたぁ
フツーは思うまいて。
本編とあまり関係無い話をして申し訳無い。本題に入ります。
まず映像と音楽、そしてそれらのテンポ。これが非常に心地良い。
『セリフ棒読み』という意見があるのは尤もだが、僕はあの
淡々とした語り口と映像とが実にすんなり馴染んでいるように思えた。
目眩を覚えるような長回しや断片的な映像はどれも水面のように
艶やかで、繋ぎ合わせると何ともいえない浮遊感がある。
プールの底に沈んでただじっと耳を澄ます時に感じる、
あの非現実的な快い感覚——ピンと来てくれる方が居るか分からないが、
あれに近いものを感じる。
60、70年代という僕の知らない時代の空気も、
その感覚を助長しているのかも知れない。
しかし見た目から受ける印象よりも物語は遥かに重い。
恋人と観に行こうと考えている方がもし居れば、
軽い気持ちでは観に行かない方が良い。
この映画で語られるのは、愛する事で得られる救いや喜び以外の側面だからだ。
「私がこの世に存在した事を忘れないでいてほしいの」
ヒロインが終盤で放つ台詞が、この映画の深刻な面を最も良く表していると僕は思う。
一生かけて引き摺らなければならない重い枷としての、愛。
ラストシーンで僕が感じた事——
愛はこの世を確実に生き辛い場所に変えるが、
愛が無くては我々は生きる事もままならない。
……なんか映画『シャイニング』の幽霊バーテンみたいな台詞を
吐いてしまったが、つまりはそういう事を言いたいのではと感じた次第。
<2010/12/11観賞>
一人で観たい映画
話題作だったので映画の内容を調べず観に行きました。
ポスター等のイメージから、切ないラブストーリーなのかなと思ってまして‥たしかに切ないラブストーリーでしたが、精神異常者の集まりみたいな印象をうけました。ちょうどフラれたばかりだった私‥別れたのに彼が優しすぎて、私がもう連絡しないでって言ったのに、フラれた私が心配でメールをしてくる。。余計なお世話!そのあとも色々あってお陰で100倍傷つきました。きっとナオコもワタナベくんの異様な優しさに傷ついたんだと思います。そして最終的に死を選んでしまった‥ナオコの気持ちが痛いくらいわかりました。
ほかのワタナベくんと他のかたの感情や行動は、私にはよく理解できませんでした。きっとそのようなことを体験したことのあるかたでないとわからない、深いものがあるのでしょう。
幸せな生活を送っているかたには、わけのわからない映画だと思いますが、ご自分や周りにトラブルがあるかたですと本当に胸が痛くなります。私にとってはショッキングな映画だったので、このあとに少し病みました。映像も切なくステキでしたよ。
昔、なつかし忘れ物
直ぐに原作を読みたくなりました。(発売当時未読)
安保闘争のお兄さん方を見ていた世代として、憧れと郷愁と虚脱感。
日本人らしくない映像アングルで、この作品が世界でどれだけ通用するか楽しみです。
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