劇場公開日 2010年12月11日

「これはアリ」ノルウェイの森 palさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5これはアリ

2013年12月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

ノルウェイの森を読んだのは高1の時やった。
40を過ぎる今まで読み続けるほど大ファンになる村上春樹の一番最初に読んだ小説。筋なんかは大方抜け落ちてはいるけどあの時読んだ後に感じた感触みたいなものはまだ心に残っている。
村上春樹を好きな人と同様全く見る気は無かったけど、監督が外国人なのと、キャストが魅力的やったので好奇心もあって見てしまった。
見る気が無かったのは、村上春樹作品は僕が思うにストーリーが良くできてたり、凄く盛り上がるトピックがある小説ではなく、ただただ静かに自分の内面を震わせるような小説だと思うので映画にしてもおもろくないやろって気がしてたから。
しかし村上春樹のノルウェイの森の映像化、見ないわけにはいかへんなと思い直し観賞。

見終わって感じたのは、これはアリでしょう。
全編を覆う暗い喪失感、人間の脆さ儚さに対比させるような大自然の美麗な映像、村上作品の映像化としては十分及第点やと思う。
小説と同様何度も見れる作品になってるからまた次観るときは違う感情が生まれるだろう。

pal