「熱き思いだけが作品の中で空回り」ROOKIES 卒業 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
熱き思いだけが作品の中で空回り
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総合:55点
ストーリー: 50
キャスト: 60
演出: 50
ビジュアル: 70
音楽: 70
テレビも原作も知らないままに、大変人気がある作品ということだけを知って見てみた。それらを知らないと楽しめない部分が多いようだ。驚いたのは、演技とか演出がかなりくさいこと。こんなにくさいのが売りの作品なのか。これが評判になった映画とは思えないほど古い作品のように感じた。まるで70年代か80年代の根性物のスポーツ劇のようで、本当にこれは21世紀に作られた映画で人気作なのかと思うとがっかりした。
野球映画としてみても、どんな目的をもってどんな練習をしたかとか、技術的・戦術的なことはあまり取り上げられずにあっさりと試合を勝ち進んでいる。そしてやたらと絶対に打つだの絶対に勝つだの、そんなことを熱く叫べば打ったり勝ったりしてしまう。 物語もあっさりと進んでしまって、連勝から予選の決勝までに加えていくつかの青春劇を二時間にまとめるには無理があったのかも。
熱血ものが嫌いなわけではない。しかしどうやって技術を身につけたかといったしっかりとした設定がないと、熱血だけで大変に厳しい東京予選を勝ち進むのに疑問を感じてのめり込めない。彼らの熱き思いに共感が出来なかった。
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