「愛と青春が旅立ったレオ&ケイト」レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)
愛と青春が旅立ったレオ&ケイト
本作は年齢、性別または、未婚者か既婚者かによって感じ方が大きく変わってくるタイプの作品だと思います。ただ1つだけ言えるのはとても重い内容であるという事です。
舞台は1950年代のアメリカ。
主人公は閑静な住宅街に住む現実主義の夫・フランクと今の現実から逃げたくて仕方がない妻のエイプリル。すべての始まりはエイプリルがあるものを見つけたことから“パリへ行こう”という話になり、それを決断した瞬間から彼らに次々と悲しみの連鎖が襲いかかります。
注目はレオナルド ディカプリオ、ケイト ウィンスレットを初めとするキャスト陣による渾身の演技と予測不可能な重い内容のストーリーです。
特にディカプリオとウィンスレットの演技は圧巻でした。対決シーンも凄かったのですが、私が特に気になったのはあの朝食シーンです。あの何とも言えない張り詰めた緊張感には圧倒されてしまいました。それから、忘れてはいけないのが精神異常者を演じるマイケル シャノンの演技。出演時間はトータルにすると10分位しかないのですが、彼が登場するすべてのシーンでは主演の二人を食う演技を魅せています。
監督はあの「アメリカン ビューティー」のサム メンデスでこの手の映画のスペシャリストと言っても過言ではありません。はっきり言って無駄なシーンが1つもなく特に大きな弱点は見つかりませんでした。
この映画のメッセージはとてもストレートなものだと私は思っています。私の解釈としては“結婚する前にやりたいことをすべてやらなければこうなりますよ。”といったものだと思います。
最後に1つだけ映画に関する疑問があります。
本編にはレオ&ケイトが台所で・・・するシーンがあるのですが、ディカプリオは最後までズボンを下ろすことがありませんでした。どうすればズボンを下ろさないまま・・・が出来るのでしょうか?何か魔法のパンツを使っているとか・・・(笑)そこだけはどうしてもまでわかりませんでした。