「危険中毒」ハート・ロッカー めるさんの映画レビュー(感想・評価)
危険中毒
公開当時、知人にこの映画の感想を聞いたところ、「バーン!ドカーン!って感じだった!音が大きいから寝なかったよ!」と。え…感想それだけなん?中身うっすいなあ…と思いずっと観ていなかった。いや、バーンドカーンだけちゃうやんけ!監督たちに謝りなさいと今更になってツッコミ。映像の迫力はもちろん、物語としても違和感はなく観ることができた。
イラクで爆弾処理にあたる部隊の緊迫感あふれる日々を描いた本作。常に危険と隣り合わせで先が読めない。いつ誰が死んでもおかしくない。誰か死んだとしても感傷的になる時間もなく任務が次から次に。アメリカの現地派遣された兵士たちはPTSDになり自ら命を絶つのが社会問題になっていると以前ニュースで見たが、この人たちも例外ではなく心に深い傷を負っていることは物語の中でもわかる。
ジェームズは危険中毒なのだろう。もちろん爆弾処理という自分にしかできない使命感が彼を突き動かすのであろうが、家族とゆったり過ごしたり、なにか趣味を楽しんだりとそういう当たり前の日常が逆に物足りなく窮屈に感じているのかもしれない。専門家ではないのでもちろん分からないが、ジェームズは普通の心理状態ではないのかもしれないと感じた。あまりにも自分の状況とはかけ離れているので理解はできなかったが、また残される家族の気持ちを考えるとなんとも切ない気持ちになった。
鑑賞後、この映画に関して監督が語っている記事を読んだ。ガイピアースとレイフファインズ(どちらもちょい役)が出演しているが、ガイピアースは地味やけど、レイフファインズの存在感はこの映画の世界観を壊してしまうと懸念していたと。
え!ガイピアースってそんな地味な扱いなん!?大御所やと思ってたけど…地味なんて言わんといて〜🤨
おはようございます。
ガイ・ピアース、出てました?
レイフ・ファインズも?
(記憶にないです・・・)
大怪我したジェレミー・レナー・・・
「ウインド・リバー」最高でした。
(お邪魔しました・・・)