「法と人権と人情の間」正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
法と人権と人情の間
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島国の日本では、移民のことなんて、馴染みのない出来事だけど、フィリピン人家族で、中学生の女の子には残留許可がおりたけれど、両親は国外退去という別離があったことは、記憶に残っている。
アメリカでの市民権取得をめぐる、十数人の登場人物が複雑に織りなすドラマ。
人権とは何か?
アメリカの移民たちの、悲しみや苦しみ希望やそれぞれが抱える事情など、ごく一部でしょうけれど、確実に伝えてくれる映画だと思う。
重いテーマで、すべてハッピーエンドで終わるわけでもないけれど、移民の人々のことをわかりやすく伝えてくれる作品だと思う。
法を守ること。
法とは、本来、悪から人々を守るためにあるものだけど、時として、人間に悲しみや苦痛を与えてしまう。
法を守るか、人間として行動するか。
とても、難しいことですね。
ウェイン・クラマー監督ご自身、南アフリカからの移民とのこと。
テーマへの思い入れが強いのでしょうか。
年を重ねたハリソン・フォードも、エリート役でなく、人情味ある苦労人を好演されたと思う。
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