空へ 救いの翼 RESCUE WINGSのレビュー・感想・評価
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尖ったストーリーや映像を追及ではないと思うけど問題なし、楽しめた。
飽きずに楽しめた。 格好よさを追及したわけではないと思う。 本物のヘリや飛行機の映像は堅実によかったと思う。 ぼくとつとしたセリフ回しは、わざとかも。 それもある意味いい味を出していたとも思えます。
楽しく飽きずに観れる映画だった!
航空自衛隊の支援を受けただけあって、迫力満点であり、110分間、まったく飽きずに妻と楽しく鑑賞できました。 高山侑子の演技力の無さ(階級が3尉=少尉という新米幹部役なので、あの程度で良いのかも。本当は演技力のある子かもしれないが、)は、周りを引き立てることになり、また、周りの木村佳乃らが、そして、優秀な航空救難員の活躍が全体を引き締めていた。 BEST GUYや戦国自衛隊を凌駕しており、今後とも本映画レベルのものを創って頂き、それを観るのが楽しみになってきた。 多くの方に観て頂きたいが、宣伝をあまりしていなかったようなので、観客が少なかったのが惜しい。
女性ヘリパイロット、萌える!
航空自衛隊救難ヘリ部隊の活躍を描いた本作。航空自衛隊の全面協力により、リアルで迫力のある映像に仕上がっています。んが!ドラマ部分がナンともはや…。 え~とね、驚くほどに“健全”なストーリーです。「夢と希望」、「厳しい現実と挫折」そして「苦悩、成長」という典型的な「若者の成長物語」が、目いっぱい繰り広げられます。これで扱っているテーマが“自衛隊”でなかったら、全国の公立高校で巡回上映が出来そうなお話でございます。ただね~、『実際は、そんなに甘くないよな~?』とも思ってしまいました。まあ娯楽映画でございますから、そこまでリアルに追求する必要はないにせよ、ラストの護衛艦への着艦のシーンには、『オイオイ、実際にそれやっちゃうと大問題になるで…』と、吾輩若干ひいてしまいましので(^^;。 冒頭にも書きましたが、航空自衛隊の全面協力により機体の登場するシーンは、非常に迫力のあるものに仕上がっています。救難ヘリ・UH-60Jを筆頭に、U-125AにF-15J、おまけに海上自衛隊の護衛艦・はるさめまでが友情出演(?)。ここらの映像を見るだけでも、この映画は観に行く価値があると思います。吾輩、久々に“メカオタク・モード”でスクリーンに見入ってしまいましたから(いえ、そんなに詳しくもないんですけどね…)。このリアルなメカ群に対して、それに乗り込む主人公・遥風役の高山侑子ちゃんの、何とリアリティのないこと(^^;!カワイすぎるだろ~、どう見てもヘリパイになんか見えんて!役の設定は23歳らしいけど、この映画の撮影当時、侑子ちゃんは若干15歳(!)だったそうで(アカンがな、そんなん…)、これだけでもムリがあるのに何で彼女がヘリパイなのさ?そりゃ侑子ちゃんのお父さんが、実際に救難隊の隊員だった(訓練中に墜落事故で殉職されたそうです)っていうのは、何とも運命的なモノを感じられますが、それでもムリからでしょう。確かにアムロが初めてガンダムに乗ったときも16歳でしたが(何?関係ないって?(^^;)、侑子ちゃんは現役の“ピチレモン専属モデル”やねんぞ!あまりにもカワイすぎだわ…。何で、こんなキャスティングなのさ?ん??監督、手塚昌明?!そうか、この人「ゴジラ×メカゴジラ」で釈由美子を、「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」では吉岡美穂を、“三式機龍=メカゴジラ”に乗せちゃった前科があったな~。そうか、そういう趣味からなのか、う~ん、何となく納得だわ(^^;。
リアリティあり。しかし、”イモ俳優”に耐える必要アリ。
先週の「252-生存者あり-」に続き、二週続けての邦画。しかも、ジャンルも同じレスキューモノです。「252-生存者あり-」は、東京消防庁ハイパーレスキューの活躍を描いたものですが、こちらの「空へ-救いの翼 Resucue Wings-」は、航空自衛隊航空救難団の活躍を描いています。 この作品は、主演の高山侑子の父親が、実際に航空自衛隊航空救難団新潟救難隊の救難員であったと言う事も話題になっています。高山の父自身は、2005年に訓練中の事故で殉職しているのですが、父の追悼式のために上京したときにスカウトされたそうです。しかし、まだ16歳の高山。23歳と言う設定の自衛官の役は、ちょっと辛い(苦笑)です。 うーん、「252-生存者あり-」と比べるとリアリティがあり、中々良い話にはなっているのですが、残念ながら、演じている俳優陣が実力不足。はっきり言って、浅田美代子、木村佳乃、三浦友和以外は”イモ”です。俳優がちゃんとしていれば、結構、見応えがある作品になるんですけどね。 などと、かなり厳しい事を言っていますが、リアリティと言う観点では、航空自衛隊の全面的な協力を得ている事もあり十分です。実際、舞台となっている小松救難隊だけではなく、浜松救難隊・百里救難隊・救難教育隊と、航空救難団の団を挙げての協力体制で撮影は進められ、数多く出てくる救難シーンは、実際の救難団のパイロット・救難員によりふきかえられています。それ以外にも、護衛艦も登場しているので、海上自衛隊の協力も手厚く受けたという事ですね。 リアリティと言う点では、細かいですが、高山達演じる航空自衛官の敬礼と、中村雅俊達演じる海上自衛官の敬礼が、ちゃんと違っていたところには感心しました。 それにしても、繰り返してしまいますが、一部を除き「素人か!」と突っ込みたくなるような演技。それさえ我慢できれば、話としては、荒唐無稽な「252-生存者あり-」と違い、ちゃんとしたストーリーです。
誰かこの作品に救いの翼を。
▼ 高山侑子、航空自衛隊のプロモーション映画 にもなってね~よ。 航空救難団に母を救われた過去を持つ川島遥風(高山侑子)は 航空救難団に憧れ、 女性としては初の救難ヘリUH-60の新人パイロットとなることが出来た。 しかし、彼女に待ち受けていたのは、荒れ狂う海で、突風渦巻く断崖で、 強風吹きすさぶ離島で、過酷な訓練と数々の任務。 到底感傷を捨てなければ全うすることが出来ない人名救出の任務。 彼女は、葛藤しながらも救えないことの辛さも乗り越えていき、 救難ヘリ操縦士としての覚悟と誇り精神を育んでいく。 そんなある日、戦闘機が突然レーダーから消えたとの連絡が入る。 遭難したパイロットの救出に向かった遥風は、 残された燃料のリミットと闘いながら、 命がけのミッションに突き進んでいく。 舞台挨拶で登壇した高山侑子は、 目が必要以上にキラキラしていて可愛かった。 作品中でもそれなりに目に力は感じられた。 ヘリや戦闘機が飛行するシーンは 結構いい画が撮れているじゃないですか、 というシーンもあった。 しかし、大きな声で言いたい。 この作品の出来は人間ドラマとしても、エンターテイメントとしても、 相当、ヒドイ。 今年公開作品で観た中ではワーストかもしれない。 よく寝なかったなと思うし、それは寝てられない、 こういう作品こそちゃんと観て、書かなきゃと思ったのかも。 初の映画で主演の大型新人と 高山侑子を所属事務所のスターダストとしては 大げさにアピールしたいんだろうけど、 父親は航空自衛隊新潟救難隊の救難員で、 事故に遭い殉職してしまい、 殉職隊員追悼式に出席するため上京した時に、 スカウトされたという高山侑子には運命的な役なのかもしれないけど、 それじゃ、自衛隊も協力しないわけにはいかないだろうし、 事務所としては無理やりその事実を作品に利用したように思える。 けれども、頑張っていたとは思うけど、 演技は素晴らしいとは言えなかったかな。 冒頭のシーンで端役の人の下手さにイキナリ萎えちゃったんで、 演技は期待出来ないんだろうなと思ってはいたが、 三浦友和や木村佳乃や金子賢がそれなりに存在感を見せる一方で、 鈴木聖奈や瀬戸早妃はちょっとヒドかったし、 渡辺大は自衛隊というよりも軍人さんという感じで、 父親の渡辺謙を意識しすぎなんじゃないでしょうか。 井坂俊哉もイマイチだったな。 中村雅俊も少しの出演時間をしっかりと引き締めてくれなかったな。 撮影時は15歳で役の年齢を考えると、 それなりに見えるので高山侑子は相当頑張ってると思えなくもないけど、 腹から声が出てないし、 作品を大きく見るとなんだか役者は総崩れと言わないまでも、 だから高山侑子も少しはマトモに見えた部分もあるのかもしれない。 主人公の新人としての成長物語は、失敗や助けられなかった命、 助けられたと思った命が、などを乗り越えて、 物語として着地するといよりも、全ての出来事が点、点、点、 としてしか思えず、繋がってるように思えず、 作品中の人物の感情も伝わってこず、 当然こちらの感情も1ミリも動きはしない。 あるはずべきというか、あった方がいいというシーンが 結構なボリュームでないのも気になる。 サブストーリーの同僚たちの物語もそれは同じで、失敗で、 自分のせいだと思って、落ち込んだ、でも、これで立ち直った。 点、点、点、ですわ。 あのこちらが恥ずかしくなってしまうような演出はなんだ。 あのヒドイ合成はなんだ。あのイキナリの発表はなんだ。 意味の分からない、自衛隊でも恋愛できますよ的なお話はなんだ。 ヒドイと思ったのは音楽もそうで、 イチイチ一昔前の連ドラのような音楽が流れて苦笑いしてしまう。 その音楽で三浦友和が演技してると、モロじゃないですか。 これは大映ドラマですか?知らんけど。 そしてヒドイ映像。 先に褒めておいてなんですけど、よかったのはほんの少しなんですよ。 金の掛かりそうな映像は爆発シーンなどがことごとくヒドイ。 嵐で座礁した漁船の救助シーン。 高波が襲う漁船の映像。ヘリ越しに見える海の映像。 荒れ狂う海を大きく捉えた映像。 おそらくセットと、実際に飛んでる映像と、CGの映像です。 それがどう見ても同じ場所には見えないというヒドサったらない。 もちろん嵐の中で命がけで実際に漁船を使って、ヘリを飛ばして、 というそんなことは出来ないでしょうが、それにしてもヒドイ。 “海猿”よりも、それも連ドラの海猿よりもヒドイんじゃないのか? そして、クライマックス、 というよりもエンターテイメント作品としてみると、 全く盛り上がらないのでクライマックスの“ような”展開においては、 そんなこと出来っこないので、 別に実機をぶっ壊せとは言わないですけど、 何?あの説明のなさは。どうしてなのか全く分からなかった。 残骸ぐらいあってもいいだろうに。 それから、諦めようとする展開からの、アプローチにいたる過程には、 あの人が見かけていなかったら、諦めて助からなかったのかと、 指令を出す方の描き方がヘボ過ぎやしませんかと、 やっぱり縦割りなんですかと、思ってしまって、 自衛隊も怒るんじゃないでしょうか。 監督は舞台挨拶で航空自衛隊の日常を描いただけだと言っていた。 それにしても、人間ドラマもクライマックスも盛り上がらず、 自衛隊の方たちも招待されていたのですが、 本気で感想を聞こうかと思っちゃったよ。 それから、戦闘機パイロットから救難ヘリに配置転換された人物の 「前は国家を背負っていたが、今は命を背負っている」 というようなセリフには、カッコいいこと言ってるようだけど、 戦闘機に乗っていても、国家も命も背負っているんじゃないのか。 救難ヘリに乗っていても、命も国家も背負っているんじゃないのか。 というツッコミを入れたくてしょうがなかった。 今年何本か酷評しちゃった作品があったけど、 この作品を観た後で思い返すと、十分面白かったよな、と思ってしまう。 ヘリが飛ぶだけで、戦闘機が飛ぶだけで、 たまんねぇ~という人には少しはいいんじゃない。 ▼
それでも、試写会終了時には大きな拍手に包まれましたから、見る人の大部分は感激できる作品なんだと思います。
自衛隊の全面協力で、本物の救援機や護衛艦をフル動員し、リアルティーある救出シーンを実現した作品。しかも剣山をはじめ3000メートル級の山岳地帯での救出活動には見応えありました。 それなのに、映画的には退屈でした。至近で鑑賞した『252』や昨年公開の『守護神』と比べて、ドラマ性が弱いからだと思います。 主演の新人高山侑子は、初主演ながら落ち着いた演技で、新人レスキュー女性パイロット役を演じておりました。 彼女がこの主演を射止めるのは運命的でした。父親が、役柄と全く同じ航空自衛隊のレスキューパイロットをしており、新潟の航空救難団に所属していたため、中越地震のとき活躍されたそうです。あいにく地震直後の訓練中に事故に遭い、殉職。地震の時、燃料切れで、救出できなかった人がいたことを悔やんでいたそうです。 彼女は、地震被害者の追悼式に出席していたところをスカウトされたとのこと。 まさにこの作品のストーリーを地でいく父親の遺志を継いで本作に臨んだのでした。だから役に気合いが入っている感じがひしひし伝わってきます。 三浦友和の隊長も渋くてよかったです。 だめなのは、演出と脚本です。 本物の自衛機やモチベーションがしっかりした役者などいい素材を持ちながら、それをどう料理していくかは監督の力量の問題。 よかったところは冒頭の川島遥風の少女時代に母親をレスキューに救って貰い、大雨の中をかけだして、救援ヘリを見上げて感激するシーン。主人公がどうしてレスキューを目指そうとしたか、よくわかるシーンでした。 その後いきなりパイロットとしてデビューしたシーンに飛んでしまったのは問題有りです。女性の自衛隊員として本来ならいろんな壁があったはずなのに、そういう訓練のつらさが全く描けていません。 “救えないこと”の辛さについても、燃料切れで割とあっさり見捨てるので安心してみていられました。『252』のように危険を顧みず突っ込むところがなかったので、淡々としたような感じになってしまったのでしょう。 ラストの山場に持ってきたシーンも、ある狭いところに新人パイロットが着地するのにはどれほど難しいか、前振りがあってしかるべきでした。 それまでのところで浜辺の防波堤の狭いところに、いとも簡単に着陸するところまで見せていたのです。そんなシーンをあえて織り込んでしまったら、ラストだって簡単に降りられるはずという予見を観客に持たせてしまい、マイナスにしかならないと思います。 トータルで見て、この作品は何を伝えたいのかあまり意図がよくわかりませんでした。まぁ自衛隊のかっこいいシーンばかりつないでいて、自衛隊のPRにはなったことでしょう。 反対に、一機くらい犠牲になるシーンがあったら、ドラマ的には盛り上がっていたのではと思います。 それでも、試写会終了時には大きな拍手に包まれましたから、見る人の大部分は感激できる作品なんだと思います。
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