インスタント沼のレビュー・感想・評価
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ゾルダーマシン!
世の中雑多な事が多すぎる。
いや、雑多な事とは処理出来ていない、これからも処理出来ない問題なんだろう。
パソコンで云うとメモリー食って遅くなっている状態かな?
この映画、インスタント沼。
そんな処理出来なくて心に蓄積した鬱憤とわだかまりをある方法で一掃してくれる。
それは、スリル、であり。
「蛇口をひねる」事なのだ。
あーー雑多な事で悩んでた僕、バカみたい。
世の中もっとお気楽に簡単なんだ。
因みにツタンカーメンの占いマシーンは名作映画「ビッグ」のオマージュですので機会があれば「ビッグ」をご覧下さい。
オリジナルのゾルダーマシーンの方は電源を入れずに動きます。
ハッピーになれる
人間、困ると必ず「なんとか」だ
映画「インスタント沼」(三木聡監督)から。
女優・麻生久美子演じる、主人公、沈丁花ハナメは、
「HATENA」という雑誌の編集長、売り上げが伸びず、
いやいや減少傾向にあり、上司は頭を抱え、
当然のように、廃刊の話もちらつかせる。
そこで編集長は「なんとかします」と言い切るのだが、
上司は投げ捨てるように呟く。
「人間、困ると必ず『なんとか』だ」
そうそう、私も経験あるけれど、
なんとか出来るあてもないのに
「なんとかしますから、もう暫く時間をください」
「なんとかしますから、チャンスをください」・・
と頼み込むことも、しばしば。
そうなんだよ、人間って、困ると必ず「なんとか」って
口にするんだよなぁ、とメモをした。
そういって、なんとかした試しがないから、
「なんとかします」は、信用できない台詞となる。
こればかりは、私も反省しようっと。
痛快で笑える、プラス思考ムービー
さて水道の蛇口をひねるか
沼って良い言葉だよ
ワケのわからない時間を共有する喜び
初夏の麻生久美子祭・第2弾(^^;!
出演作続々公開。絶好調“麻生久美子祭”今回は「時効警察」でおなじみ、三木 聡 監督とのコンビ復活で、笑わせてくれますよ~。
な~んにも考えず、ただただお気楽に観て笑って、そして前向きになって帰りましょう!←こんな感じのフレーズがピッタリとハマる映画でした。とにかく楽しいし、相変わらずくだらないし、いっぱい笑えるし…、ああも~深く考えたらアカン!そのまま勢いに流されるのだ~!って感じ?とにかく吾輩が一番観て欲しいのは、風間杜夫と加瀬亮の頭(^^;!コレを観ただけでも、何か明日からハッピーがやって来そうな気が…(違?)。
そして“映画女優・麻生久美子”の魅力は、『こんな映画』(←一応“褒め言葉”です)でも、てんこ盛りです!いや、むしろ『こんな映画』だからこそ、彼女のコメディエンヌとしてのキュートな魅力が、目いっぱい詰まっているんだと思います。カワイイだけじゃなく、最高に面白い!硬軟どちらの役柄でも、上手に演じ分けますよね、麻生さんって。まさに“映画女優”になるために生まれてきたような人ですね。ホント、今ノリにノッてる感が、スクリーンから滲み出てきてます。
あとは脇を固める“曲者陣”。岩松 了、ふせえりの“時効警察コンビ”に、クドカン、温水さん、トドメに重鎮・笹野高史!いやあ、皆さんホントに楽しそう!“三木 聡 ワールド”に、ドップリとハマリ込まれてますね。でもそれが、作り手側の自己満足で完結せず、観ている側にもキチンと伝わってくるから、イイんですね。
「インスタント沼」というタイトルを最初に聞いたとき、『また、こんな変なタイトル付けて、どこ狙って作ってるんだか?』って、思っちゃったりしたのですが、何とこの意味不明なタイトルには、チャンと意味があるんです!作中でキチンと再現されますので、どうぞその辺りもご確認ください。
「ぜ、贅沢だぁ!」
・・・というBOSSのCMの台詞を口走ってしまうほど、
すごいキャスティングに特撮まで使って・・・
でもテイストは相変わらずユルユルの、
いつもながらの三木作品で、ホッと安心。
両親役の風間杜夫と松坂慶子といえば、
あの蒲田行進曲の銀ちゃんと小夏じゃありませんか!!
(これがメッチャいい!)
とぼけた部長は、当然岩松了だと思ったら、
天下の名優、笹野高史が。
新屋英子や佐々木すみ江でさえチョイ役の食堂のおばちゃんで、
はなとか宮藤官九郎や五月女ケイ子
(1コ前の海賊版撲滅キャンペーンのイラストレーター)
とか、もう思い出すのが大変なくらい。
ヒロイン麻生久美子は、「おと・な・り」を見てから観た人は
びっくりしますが、「純喫茶磯辺」にくらべたらまともです。
加瀬亮も、「重力ピエロ」を見てから観たらびっくりですが、
ビジュアルでいえば、「パコと魔法の絵本」のほうが
はじけてましたね。
ともかく、今もっとも旬な俳優たちにおかしな格好をさせて
どろまみれにしちゃうのだから、たいした映画です。
肝心の「沼」も、もっとチープなやつでいいのに、
ホントに沼をつくっちゃってました!
最後沼からでてくる○○も、
太秦映画村特撮プールのセコイ○○で充分なのに、
ほんとにスゴイのが出てきちゃってました~!
いつもはつまらない意地をはって、多少のギャグでは笑わないワタクシ。
満員御礼でゆるゆるの会場の雰囲気にのまれて、
感じの悪い看護師の「舌打ち」に大いにウケたり、
「理想の折れ釘」に感心したり、
「よろしくおねがい島津藩」でまさかの爆笑をしたり、
情けないと思いつつ、そんな自分がけっこう好きだったりして・・・
こればっかりは、家でDVDを観ても白けるだけ。
そこそこ混んでるホールで、みんなで共有したい楽しさです。
ウソと意地と見栄でがんじがらめになった
しょうもない日常を洗い流せ~!
行き詰ったらまずは水道の蛇口をひねれ!
とか、
シラフになってみると、あんまり役に立たない教訓で
むしろ水道料金のほうが心配ですが、
「なんらもなあ~ 」
意味がないことに意味がある
三木監督の作品は毎回とくに意味がない。
くだらないことを全力でしている、そのプロ力。
その究極性が笑いや感動につながっていると思う。
究極に意味がなさすぎて、その全てが意味を持っている…。
「意味がないことに意味がある」ということのまさに究極の形であろう。
素晴らしい映画でした。語ることは何もない。
冒頭からいきなり絶妙なテンポ感で物語は加速していく。
もしかしたら冒頭が一番の見所かもしれない。
麻生久美子に、ふせえり、岩松了、江口のりこらの三木監督お馴染みの「時効」メンバーはさすがのテンポ感。黙って観るべし。
笑えて、なんか幸せになれる。小さな幸せがここにはある。
ラストであたたかい気持ちになり、その隙間にYUKIのエンディングテーマ「ミス・イエスタデイ」が流れ、心地よい鑑賞感であった。
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