「番組の為には何が何でも?」引き出しの中のラブレター いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)
番組の為には何が何でも?
★
僕って簡単にコロッと騙されちゃうんだなぁ。
完全にミスリードにはまり、そっちはあの人とあの人と思ってたのに、
こっちだったかと、やたれたなぁと思いましたが、
この作品のキモはそこじゃないだろうし、
騙されたことに悔しがって快感を感じてしまうような
作品になっちゃってるのにはちょっと疑問がある。
伝えたくても伝えられなかった想いを、ラジオを通して伝え、
登場人物たちがキレイに繋がっていく作品には、
そのような展開は全く必要性を感じなかった。
それ以上に疑問があるのは、主人公の行動原理。
初めは孫の要望に応えたとしても、誤解を解くだけでいいのに、
ズカズカと人様の家庭の事情に入り込んでいく、しかも、怒鳴られても。
自分と父親のこじれたままだった関係を重ね合わせていたとしても、
暴走しているだけにしかみえず、納得できず、
仕事仲間もそのことについて何の疑問も持っていないようなのが、
不思議でしょうがない。
上手くいくことは分かっているが、
そこにもう少し、ストーリーを進めるための説得力が欲しい。
そんなことはないだろうが、
余程メディアのやり過ぎ取材への批判を込めてるのかと思ってしまう。
離れていることで距離は関係ないだろうし、
岩尾望が博多弁なのは違和感アリアリだが、
今作の芸人たちはお笑い担当でそれはいいと思うけど、
ストーリー的な流れやセリフではなく、その人のキャラで笑わせてるだけ。
片岡鶴太郎なんてそのまんま片岡鶴太郎で笑わせる。
隣の夫婦は爆笑してたんで、それはそれでアリでしょうが、
その爆笑加減に、僕は逆に冷め気味でありました。
テレビ局が絡んだ作品で
そのままテレビ局名を変えない作品なんて観たことないし、
この作品のラジオ局は作品に絡んでいるJ-WAVEで、
そのままJ-WAVEとして登場するのも、どうなんだろうと思ってしまう。
ラジオ放送終了後のありえない展開には完全に白ける。
上映終了後にCMのコメント撮影をしておりました。
その手のコメントを使用するCMで
一回ぐらいボロクソに言ってるのを観てみたいなぁ。
☆