「パーツが積み重ならずバラバラ」その土曜日、7時58分 Franciceさんの映画レビュー(感想・評価)
パーツが積み重ならずバラバラ
見応えのある映画でした。
一見、成功しているようなお兄さんと可愛いだけの妻。
甲斐性なしの弟。
成功しているが、厳しいお父さん。
話しは兄弟で、お金目当てで実の両親の宝石店を強盗するところから始まります。
いや、正確にはマリサトメイのセクシーシーンから始まります。まず男性の皆様には一発目の見所かと。
強盗を決行するものの、ひとつずつズレが生じていきバラバラになっていきます。
名映画には名演技、名シーン、名台詞がありますね。
フィリップシーモアホフマン、イーサンホーク、アルバートフィニー、マリサトメイの名演技が光りますし、標題もフィリップシーモアホフマンの名台詞から引用させていただきました。
僕の思う名シーンはフィリップシーモアホフマンが家の中をめちゃくちゃにするシーンがあるのですが、テーブルに沢山のパワーストーンのような石の入ったお皿を持ち上げてゆっくりとバラバラと石を落としていきます。
まるで自分の人生のように。
少し重ための映画かもしれませんが、今は亡きフィリップシーモアホフマンとシドニールメット監督の作品ですので、必見の価値ありです。
もうおふたりがこれ以上映画に出ることもないですからね。
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