「太宰が好きならすっと入る」ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ 佐ぶさんの映画レビュー(感想・評価)
太宰が好きならすっと入る
個人的な意見だが太宰治は芥川龍之介=死に取り憑かれていた。その女房はそれはもう大変だ。
太宰は小説の中に自分を投影した主人公をよく出している。ヴィヨンの妻の大谷もそう。本作では太宰が自分を投影して書いた他の小説からもモチーフを集め、太宰作品の中の太宰治を再構築し、大谷をより太宰治(または太宰が書いた太宰治像)に近づけようとしたかのよう。
少なくとも私は、この映画で太宰治の心情がより見えた気がしました。
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