「水が低きについて流れるように体がだるくなるような素直さ」ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ 赤いおじさんさんの映画レビュー(感想・評価)
水が低きについて流れるように体がだるくなるような素直さ
しかし、この大谷という男のぐーたら亭主ぶりときたら、本当になぐってやりたくなるのです。
浅野忠信が本当にむかつく男と脳裏に焼きつくということは、かなりの名演技です。
なぜか、どことなく、ビートたけしが演じる役柄とダブって見えます。
たけしは、セリフが下手だけど浅野はうまい。そこは違うけど。
また佐知という女も天然ボケなのではないかと思えるほど、鈍感というか、なんというのか、健気に尽くしすぎます。
もうありえない我慢強さ?
この佐知の
水が低きについて流れるように体がだるくなるような素直さ
と
大谷の
どうしようもないが、手は上げないグータラ
が、表裏を逆になったジグソーパズルのピースのように
合うのか合わないのか非常に微妙なような・・・・・
でも、この組み合わせでなければ、そもそも、夫婦じゃないだろう・・・・・
周りを固める役者もさすがです。どこもけなすところはありません。
しいて言えば、
妻夫木聡:岡田 は、「そこは普通攻めだろう?おまえは日本代表のフォワードかよ」と思ったところくらいです。
ただし、グータラ嫌いの人にはお勧めできません。
このストーリーは全編、浅野忠信:大谷 に苛立つことになります。
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