「男気。」パブリック・エネミーズ a*tunaさんの映画レビュー(感想・評価)
男気。
まず実話に基づいているということで圧倒されます。ほんとうにスリリングです。
銃撃シーンの迫力もよく、ただ音も大きいし流血も多いので苦手な方はご注意。
愛を前面に出した広告が多いですがそこまでシーンとしては多くないと思います。
ただ多少ストーリーに納得しかねる点がありました。後述しますが、それが多少後を引いてしまいました
役者陣。ジョンの"男気"が随所にあふれている本作ですが、ジョニーがすばらしい演技をしています。数々の名台詞にこころときめかされるでしょう
クリスチャンもいい味を出しています。刑事が似合う。
確かに愛の映画なんですこれは。その思いの強さは凄く表現されています。
ただ・・・やっぱ出会いが安易過ぎるって言う感をぬぐえませんでした。あの出会いの上で強い愛を見せられても
それを除いて考えれば素敵な愛です。特に、ビリーが逮捕されてしまったときにデリンジャーが見せた涙。あれは胸を突きました。カウンターを飛び越えるシーンとそれが一番心に残っています
後はビリーの拷問シーンのマリオンの演技がよかった。ビリーの芯の強さを感じました。
多少登場人物が分かりにくかったですがまあしょうがないかなと思います。
ちなみに、メルビンは自殺の理由は長官に嫉妬され左遷された結果らしいです。
またジョニーの歌声が聴けたのも嬉しかったです。彼のうたい方はセクシーで好きです
デリンジャーは確かにあこがれられるような人だったと思います。マイケル監督は"男気"をまたうまく表現してくれました。
最後の映画を見て彼が何を感じたのか。
その上で、最後に思ったのがビリーのことで、そしてあの言葉が最後に出てきた。
なんかそれが凄く哀しくて美しかったです。凄く感慨を抱いて映画館を後にしました。