「バイバイ、デリンジャー。」パブリック・エネミーズ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
バイバイ、デリンジャー。
予想以上にギャング映画だった^^;
ドンパチ錯裂!という感じの銃撃戦も手持ちカメラで
緊迫感を出し、まぁM・マンらしく男臭いのなんの…。
このあたりでふと思い出したのだが、
なんか宣伝ではラブ・ストーリーとか言ってなかったっけ。
天下のジョニデを使っている意味でそんなウリもあろうが、
色っぽいことを言ってるのは彼の台詞くらいで^^;
M・コティヤールとの絡みなどほとんどない。絡まずとも
恋愛モノは作れるだろうが、ただでさえ男臭いM・マン、
まったくそれをモノにできていないことに泣ける…(T_T)
さらにこれはデリンジャーの伝記にもなっていない為、
デリンジャー初体験(私もだけど)者には、彼の行動への
理解に時間がかかる。いきなり銀行強盗!いきなり恋愛!
いきなり逃亡!いきなり仲間が射殺!そして最後には…。
テンポのよくない前半から後半はやや面白くなってくるが
物語全般、デリンジャーがメインであるようなないような、
説明を省いた端的な描写が渋すぎて色好みではないうえ、
特に彼をヒーロー扱いするでもなく、ひたすら狂気を増す。
「これはクライムアクションです。」と銘打った方が良さそう。
果たしてデート・ムービーに…なるんかなぁ^^;
まぁさておき。
内容はどうあれ、役者たちの演技の巧さは素晴らしかった。
ほぼ主役の三人の他、
地味なB・クラダップ、S・ドーフ、D・ウェンハム、C・テイタム、
あらまぁ♪懐かしいL・ソビエスキーまで出ている。豪華。
でもいちばん記憶に残るのはウィンステッド役のS・ラング。
この人の演技が、今作の渋さをさらに増している気がする^^;
アバターも楽しみだ。。
「Bye Bye Blackbird」を聴くと、最近のあまりに笑えなかった
角川映画をつい思い出してしまうのだが^^;
男臭い作品には付きもののナンバーになるんだろうか。。。
(私は、コートを預けてぶん殴られるオヤジに同情しましたが)