「ジョニーディプの魅力には惹かれました。」パブリック・エネミーズ シモーニャさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョニーディプの魅力には惹かれました。
マイケル・マン監督は、ジョン・デリンジャーに男の誠実さとロマンを感じ、男女の深い愛情から、彼の個性を忠実に引き出そうとした作品だと思います。
しかし、ジョン・デリンジャーの人物像を忠実に描こうとすれば、するほどストーリー全体の深みが薄れていくような気がしました。
デリンジャーを追うメルヴィン・パーヴィス捜査官との駆け引きにも、もっと盛り上がりがほしかった。
デリンジャーが愛した女性ビリー・フレシェットが彼に惹かれてしまう過程や心理描写も少々物足りなく感じる。
なぜ、あの大恐慌の時代に、民衆はギャングであるデリンジャーをヒーローとして扱ったかなど、その時代背景をもっと鮮明にすると、物語りの全体が浮かび上がったのでは・・・?。そして、ストーリーの展開を凝縮し密度濃くまとめていれば、更に俳優陣の魅力が増したかも・・・?。
そうは言っても、映像面では躍動感あるスタイリッシュなカメラワークが冴えわたっています。音響効果で臨場感もあり楽しめます。
そして、ジョニーデップに限っては、映画のなかでどのシーンをクリップしてもきまっています。男である私もジョニーディプの魅力には惹かれました。
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