「強引に世界に引きずり込む異色ディザスター映画」ノウイング 広谷賢次さんの映画レビュー(感想・評価)
強引に世界に引きずり込む異色ディザスター映画
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ニコラス・ケイジが、「アイ,ロボット」のアレックス・プロヤス監督と組んだ異色ディザスター映画。ケイジ扮するMITの宇宙物理学者のジョンは、息子の小学校で取り出されたタイムカプセルの中にあった1枚の紙に綴られた数字の羅列が過去50年間の災害の発生と犠牲者数を予言していることを突き止める。その紙には、これから起こる災害のことも書いてあり、ジョンはそれを止めようと奔走するが……。
結論から言うと、ズバリ「トンデモ映画」なのだが、ミステリ色が強い前半の磁力はかなり強力で、首根っこを掴まれたように映画に入り込んでしまった。だが後半、ジョンが未来の災害被害を減らそうと奔走しているうちに謎が解明してしまうと急に映画としての求心力が無くなり、最後は劇中の登場人物たちと同様に、何かを諦めつつスクリーンを眺めるだけになってしまった。
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