「思い切ったラスト」ノウイング プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
思い切ったラスト
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50年前、ある小学校で50年後に開ける予定でタイムカプセルを埋めた。
50年経ち主人公の大学教授ニコラスは偶然その中の1枚の紙を手に入れる。
そこには謎の数字がぎっしりと詰まっていた。
何かの暗号かと思って軽く調べたニコラスはそれが予言であることに気付く。
地球を襲う大惨事について、年月日・緯度経度・死者数が列挙されていた。
そして未来日付の3件を除き、全て予言が的中していたのだった。
最初はイタズラかと思ったが、それから2件の大惨事が実際に起こる。
これによりニコラスは予言が本物であると確信するに至った。
そして最後の1件の死者数は全員、つまり人類の滅亡が予言されていた。
その予言を書いた女生徒(数年前死亡)を調べていたニコラスは、
その娘と孫と接触し、母親が予言者であったということを確認する。
しかし間もなく日付が変わり、滅亡予言の日が訪れようとしていた。
またその時の担任が生きていて、当時の話も聞くことが出来た。
女生徒が謎の数字を書き出したので、途中で取り上げたとのこと。
女生徒はその後、倉庫にのドアに指で数字を刻んでいたとのこと。
つまり紙に書き切れなかった内容がある、それは緯度経度情報のはず。
ニコラスはすぐに学校の倉庫に行き、表面を削ると数字が出て来た。
この直前に彼の息子と女生徒の孫は何者かに誘拐されていた。
彼らの周囲に何度か現れていた謎の男たちが犯人なのは明白だった。
倉庫に書かれていた地点に息子達がいると直感し、そこへ向かうのだった。
予想通り息子達は謎の男達と共にそこにいた。
謎の男達は宇宙人で、人類が間もなく太陽フレアの放射能で絶滅するので、
アダムとイブのような感じでこの2人を一旦連れ去る事を選んだのだった。
ニコラスは一緒に行きたかったが成らず、息子達を見送る。
やがて一瞬のうちに地上は焼け野原となり、人類滅亡。
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最近やたらと人類滅亡に関する映画が増えて来たと思う。
まあ昔からあるパターンではあるけどね。この映画もそういった中の1つ。
大体が何やかんやで人類は助かるんやけど、この映画は違う。
ななな何と、2人を除いて人類が滅亡してしまう!
そういうオチの映画を一度見てみたいと思っていた。
でも後味が悪くなるだけなんで、そんな映画はあり得ないとも思ってた。
そしたら何と、2人残るから滅亡ではないよ的な力技で、
ある意味ハッピーエンドのような形でオチがついた。
なるほど、こういう方法があったか!と思いました。
人によってはこういう映画を頭ごなしに嫌うだろう。
っていうか宇宙人という時点で拒否反応を示す人さえもいると思う。
でもXファイル系好きなおれにとってはこの映画はアリだった。
それと最後の、市街地が一瞬にして吹っ飛ぶシーンはお見事。