劇場公開日 2010年4月23日

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「【“狼化妄想、そして満月の夜は恐ろしい。”今作はベニチオ・デル・トロ、A・ホプキンス、エミリー・ブラント出演のゴシックホラーである。狼男に変容していくVFXと特殊メイクは見応え充分である。】」ウルフマン(2010) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【“狼化妄想、そして満月の夜は恐ろしい。”今作はベニチオ・デル・トロ、A・ホプキンス、エミリー・ブラント出演のゴシックホラーである。狼男に変容していくVFXと特殊メイクは見応え充分である。】

2025年8月12日
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■19世紀末のイギリスの旧弊的思想が蔓延る田舎が舞台。
 倫敦の舞台俳優・ローレンス・タルボット(ベニチオ・デル・トロ)は、弟のベンが行方不明になったと聞き、25年ぶりに生家のタルボット城に帰ってきた。
 彼を待っていたのは、母の無惨な死を機に疎遠になっていた父・ジョン・タルボット卿(アンソニー・ホプキンス)と、無残な姿になったベンの遺体だった。
 ベンの妻グエン・コンリフ(エミリー・ブラント)は、悲しみの中、何故かジョン・タルボット卿から妻に似ていると言われ、冷遇され町を出ようとするが、ローレンスと出会い、仄かな恋心が芽生える・・、が。

◆感想<Caution!内容に触れている・・かな。>

・所謂、狼男伝説に則ったゴシック・ホラーである。物語の展開は分かり易いが、物語に横溢するゴシック感が作品の趣を高めている。

・ジョン・タルボット卿が且つて異郷の地を旅行中に、謎の洞窟に住んでいた狼少年に噛まれた事から派生していくウイルスを前面に出すことなく、物語をあくまでゴシックホラーテイストで貫いた点も良いと思う。

・ローレンス・タルボットとエミリー・ブラント演じるグエン・コンリフとの仄かな恋と、自らが狼男になる可能性を知ったローレンスの葛藤と哀しき選択のシーンも良い。

<今作の一番の見所は、矢張りローレンス・タルボットとジョン・タルボット卿との満月の夜の場内で戦いのシーンと、メタモルフォーズしていく様のVFXと特殊メイクが優れたる点であろう。
 ローレンス・タルボットに噛まれたアバライン警部(ヒューゴ・ウィーヴィング)の傷跡のアップと満月を映すラストもナカナカな作品である。>

NOBU
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