「地味なホーネット。」グリーン・ホーネット ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
地味なホーネット。
古くはラジオ→TVドラマとしてかのB・リーの出世作?
となったらしいんだけど、もちろんリアルで知らない^^;
ただエンディングのテーマは何度か聴いたことがあり、
あのスズメバチの絵も記憶に残っているので、どこかの
再放送で見たのかなぁ?昔らしくて雰囲気のある曲だ。
で、今回のリメイク?版。
M・ゴンドリーときいて、あーマニアっぽく作るんだろうと
思っていたら本当にそんな感じだった。スローに拘った
アクション映像など、観ている分にはまぁ楽しめるけど、
肝心の主人公がどうもオジサン(本人は若いんだけどね)
顔に見える少し整えたW・フェレルみたいなS・ローゲン。
うーん^^;どうも彼って、脇で面白い気がする役者なので
今回、主役を張るのってどうなんだろうと思ってしまった。
こう言っちゃなんだけど、性格が悪いうえに顔もイマイチ、
という主人公の、どこに共感すればいいのか分からない^^;
(コメディならいざ知らず、これ完全にコメディじゃないし)
TVシリーズでは主人公はいいオトコだったんだけどなー。
で、じゃあカトーだ。(爆)ということになるんだけど^^;
B・リーには及ばない静けさのJ・チョウ。若くて地味目。
日本では「頭文字D」で主人公を演じていて、あの時は
ほとんど台詞もなく、静かに美し~く榛名山中をドリフト
走行するところがたまらなくキレイだった!あ、また運転
が観られる!と思ったけど、今回はそういうのじゃなく^^;
まぁアクションも披露するし、彼は大活躍!するんだけど、
自分の雇い主(相棒)がめっぽう性格悪いんでxいかんせん
陰に隠れ…おとなしい扱いで…なんか今ひとつ。
彼が開発したブラック・ビューティー(車)にしたって、もっと
活躍しても良かったんじゃないの!?なんか物足りない。
あんなにカッコいいのになー。
悪役C・ヴァルツだけは、活き活きと見せ場を開拓♪
テイストでは「バットマン」「アイアンマン」に通じる部分が
あるので、物語としても悪くないんだけれど、いかんせん
コレだ!という見せ場がなく、どうも決め手に欠ける気が。
やっぱりそういうところがM・ゴンドリーなのかな、と思う。
スカッとしないんだよなぁ、なんだか。
そんなんで、ちょっと退屈モードだった気がする作品。
それから3Dに変換する必要性をまったく感じない、
監督も初めからその気はなかったらしく、可哀相な気が。
(過去の名作ネタにはけっこう笑えた箇所もあるんですが)