「これぞ肉食人種の結婚狂奏曲」ウェディング・ベルを鳴らせ! カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ肉食人種の結婚狂奏曲
破天荒な寓話風のコメディでした。
一見今はやりの婚活コメディのようですが、
実際はエミール・クストリッツァ監督作品ですから
ほんとうは奥の深いメッセージが隠された作品なのでしょう。
でも、私の興味は婚活コメディに向ってしまいました。
たまたまその日
作家の渡辺淳一が「欲情の作法」という本について語っていたのを
TVで見たのですが、
彼のようなおじいさんに、日本人は草食人間だらけだから、
肉食人間になる作法を教えてあげると言われても、ちょっと、ね。
それ以前に、
この映画を見ると、日本人と欧米人には
性に対する根本的な差があるような気がしました。
この映画を見れば、欧米人は肉食獣どころか、猛禽類なのだ
と言う事がイヤと言うほどわかるのです。
だって、この映画の主人公はたかだか12歳だというのに、
もお、嫁さん探しの旅に出るのですから。
そして最後は数歳年上の嫁さんと結ばれるのです、
ご丁寧に漫画チックにではあるけれど、
それを連想させるシーンまであるのですから。
そして、それを誰もが当たり前のことのように、
受け入れているのです。
兎に角元気が出てくる精力剤のような映画です。
萎えた心を奮い立たせる為に、是非観てくださいませ。
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