劇場公開日 2009年2月28日

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「バズ ラーマン監督のオーストラリア観光ガイド」オーストラリア SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0バズ ラーマン監督のオーストラリア観光ガイド

2011年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

正直、前半は面白くなくて、つまらなくて、複雑で面白くなくて、途中で帰ろうと思いました。しかし、映画は最後までどうなるかわかりませんね。ラスト20分は本当によかったです。

本作の舞台は第二次世界大戦前のダーウィン。
物語は3部構成となっていて、前半はニコール キッドマン演じるイギリス貴族の女性の夫が所有する牧場とそこに居る約1500頭もの牛をどうするかという話。中盤はニコールとヒュー ジャックマン演じるカウボーイとのラブストーリー。そして、後半は日本軍がオーストラリアをどのようにして木端微塵にしたかという話となっています。

注目はニコール キッドマンが着こなす豪快衣装の数々、様々な技術を駆使したカメラワークそして、ラストの爆撃シーンですが、正直言いますとストーリーなんてこの際どうでもいいと思います。これは映画というよりは映画という媒体を使った監督自身のオーストラリア観光案内だと思います。つまり、観光名所や出演俳優さらには、動物等をいかにして美しく撮るかが、この作品の最大の焦点になっています。そして、実際カメラワークは素晴らしかったです。空撮等を上手く使っていて映像自体を見飽きる事はありませんでした。そういった点はよかったと思います。

それから、ニコール キッドマンやヒュー ジャックマンについてですが、二人とも素敵でした。特にニコールは本当に綺麗でした。あの爪楊枝のような細い体にあの衣装の着こなしはお見事といった感じです。きっとトム クルーズがこの映画を観たら「オラ、何で離婚しちまったんだぁ~」と思うことでしょう!しかし、残念ながらこの作品では格好をよくすること以外は二人には何も要求されていないため、演技力を発揮する事はありませんでした。それから、あのラストの爆撃シーンは最高でした。ああいったシーンを本当の爆破シーンと呼ぶのでしょうね。マイケル ベイや石原軍団も真っ青といった感じでしょうか?

ただ、個人的に非常に残念だったのはストーリー面です。本作は悪までもビジュアル重視となっているので、ストーリーを求めすぎると痛い目に合うことでしょう!

しかし、オーストラリアへ行った事のある人にもない人にも観てほしい作品です。

SAOSHIーTONY