劇場公開日 2009年1月24日

「男とは、女とは・・・」エレジー マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0男とは、女とは・・・

2010年1月20日
PCから投稿

寝られる

遊びなれてるはずの男も、真に愛する女の前では純心で、しかも自分に自信が持てない。だからその場を繕う言葉を並べる。女はその言葉に酔いしれながらも、自分の立場と将来に不安を持ち、現実的な言葉で男を問いただす。また男が取り繕う。その繰り返しだ。
ましてや、この作品のカップルの場合、30という年齢差に、デビッドは老いに怯え、自信がぐらつく。コンスエラを失う恐怖と、彼女の未来に入り込むことへの後ろめたさに思い悩む。一方のコンスエラは年齢差など意に介さず、ただふたりの将来に関して距離を置こうとするデビッドの消極的な態度に失望する。ふたりの心情をベン・キングズレーとペネロペ・クルスが切ないぐらいに好演する。
あるできごとでコンスエラは美の一部を失ってしまう。コンスエラにもハンデが生じた時、やっと男は永遠に彼女の傍にいることを誓う。なんとも皮肉なことだ。

p.s. ポスターがよくない。この作品のロマンチックな部分しか伝わってこない。観に行こうと思うようなインパクトがない。予告篇を観る機会がなかったら観に行かなかった。

マスター@だんだん