「今はさらに9年も経過してテレビなどでもどうなっているか観ていないの...」色即ぜねれいしょん Takehiroさんの映画レビュー(感想・評価)
今はさらに9年も経過してテレビなどでもどうなっているか観ていないの...
今はさらに9年も経過してテレビなどでもどうなっているか観ていないのでわからないが、42歳の頃の堀ちえみが出ていて、私としては、アイドル歌手の頃はそんなに良いとも思わなかったのに、
熟女になった堀ちえみの色っぽさを感じていた時期で、まさにそうした雰囲気が出ている頃だった。しかし、堀ちえみというのは、離婚後半年に再婚を2度繰り返しているということで、離婚前に不倫交際して乗り換えてきたのかと、そういう意味では良くないが、美人だったので、離婚後すぐ交際できたのか?それにしても半年でとは。2009年と言えば、東日本大震災以前で、ワーキングプアはマスコミに出ていた時期だと記憶が確かではないが、高校生が3人でフリーセックスの出来る島に行こうとするトキメキがテーマとなっている。青春にもいろいろあるのだろうが、これを青春映画として肯定していいのかは、私は反対の立場をとらざるを得ない。こうした立場で書く人がいないと、どこまでフリーセックス、乱交を良いイメージに洗脳してしまうことだろう。みうらじゅんというアーティストも私にはよくわからない属の人だが、監督した田口トモロヲもプロジェクトXだけでなく、ピンク映画やアダルトビデオに出ていた俳優だそうで、島についた後くらいだが、どんな映画になっていまうのかと思うところである。メジャー化してきた峯田和伸も出ていた。だがなんとなくフリーセックスの島というのは、高校生たちの勘違いな気がするのだが。それを主役の渡辺大知が直接自己紹介で語ってしまうと、笑いが起きるのだが。この段階では肯定否定がわからない感じか。キャンプファイヤーで大勢の男女が峯田のギターに伴って牧歌的な合唱をする。二人のヒロインの石橋杏奈は松井裕樹と結婚したばかりで、臼田あさ美も結婚が最近らしいが、それぞれ現在が26歳と33歳くらいみたいで、9年の歳月を感じるが、二人の女優は女性として順調な結婚だろう。安藤サクラも少しだけ出ていた。途中の雰囲気からどうもやはりフリーセックスの島というのは噂に過ぎない予感がしてくる。その通りで島で性行為もなにも高校生たちは無かったが、これは問題だが、未成年たちに峯田が酒を飲ませて青春を語ると高校生は別れるときに泣くほどの中になったが、また学校に戻った。学校ではヤンキーたちにフリーセックスとからかわれた。これは1970年代くらいの話なのだろうか、80年代にしてはちょっと違うような、そうでもないのかというような。主人公がタバコを吸うのも高校生なのによくないが、島であった臼田あさ美と再会する。臼田は短大生役とのこと。堀ちえみのいる主人公の家に行く。父親役がリリー・フランキーである。主人公が臼田の歌を作ったのを部屋で聴かせると、臼田は泣きだし、あの島で振られたのだという。振られた人に会うために毎年島に行っていたのにと。そして男子高校生と短大生は急遽付き合うことになった?が、「自由とはなんなんかなあ」「思い出の中にしかないもんと違う」というような、真面目な話し合いをする。女子短大生も「うちが一番好きなわけではないやろ」と実は真面目な女性だった。と思うが、突然一瞬のキスを男子にして「ごめんね」と言って駆け出して去ってしまった。「何もしてやれなかった」と男子はつぶやくが、淡いような不思議な通りすがりの女性だった感じだ。みうらじゅんという人が仏教的な関心があるからか、タイトルもそうだが、色即是空というような話を絡ませ、男子高校生は、文化祭に自分の好きなボブディランスタイルのロックを歌うことに賭けようとする。そして、本当に好きな、石橋杏奈演ずる同級生に電車で会って、良かったらみにこないかと誘うことに成功した。ほくそ笑む主人公の渡辺大知。この展開は去る人来る人、去る女性、来る女性という感じで、流動する世界という感じか。仏教的か。主人公の歌ったのは、「エロティシズムブルース」、行き所のない性衝動をだみ声ロックで唸って聴かせた。ヤンキーの多い体育館の聴衆連中が立ち上がり拍手をしてくれる。そのコンサートをきっかけにヤンキー番長と意気投合できたりした。なんだかんだ主人公は初恋のあこがれの石橋杏奈演ずる女子高生とデートの約束を取り付けたりするが、親族の葬式が出来てしまい、デート延期すると、次は受験の後ということに長引いてしまったりする。主人公は葬儀で、喪服の女性の胸のふくらみをちらみしたりするが、いつ俺は誰とセックスするのだろうなんて思いながら、友人と雑談したりしている。最後のセリフが、「ボクらの青春ノイローゼはまだはじまったばかりや」で締めくくられるのであるが、性が自由とされる時代は、このような、どうしていけばよいのかわからない迷走のような話になってしまう。性も酒もたタバコも、大人に向かう過程で、途中で出てきて、迷わすようなものでもある。一方で規定があるとされながら、その規定を破ることでなんらかの立場のようなものも醸し出すような、そんな思い込みさえさせてきたのかも知れない。そんな掻痒な描写を扱っているのだが、何が良いのか悪いのか、無軌道に突っ走ってしまったりする人もいる。揺らいだ中で決めていくしかないし、それを逸すると手に入りづらくなってしまう。悪と善の狭間で、大人の社会がやってくる。そういう周囲の進み具合に悩んでしまうだろうけれども、私としてはそうそう良い内容だとも思わない。ぐちょぐちょアダルト系とは違う方向性で安心した面もあるが。