ストリート・レーサーのレビュー・感想・評価
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どこか見覚えのある作品
ロシア版の「ワイルド・スピード」です。レースの中に犯罪の色が見え隠れするあたりや女が絡んでくるあたり、日本車のカスタムカーが多いなどがまさにそれそのもの。しかしこちらには戦車を使ったレースなどオリジナリティが感じられて好印象。本家に比べると単純さは同等位ですが、お色気シーンが多くなり、それに対してストーリーの軸となる部分の説明が雑に感じました。
まあ、当然だとは思いますが、キャラクターの魅力は断然本家が上。
もちろん本作は別物なので比べてはいけないことだとは思いますが、どうも似たニュアンスの作品なのでどこを取ってもあちらと比べてしまいます。しかしながらストーリーは悪くなく、車のスピード感も良かったですし、ミュージックビデオを思わせる撮り方も格好良いです。どうもぱっとするカーアクション映画が少ない中、本作は中々頑張っている作品だと思います。。
ワイルドスピードのロシア版(リメイクって位同じ)
ロシア映画に偏見を持つつもりはないが、あまりにもシチュエーションや映画の雰囲気が似すぎですね。派手なカスタムカー(日本車多し)とストリートレース、犯罪がらみのラストエンディングへの流れ、全体に流れるラップミュージック、パクリかってくらい似ています(笑)ヒロインも主役もきれいな東欧系の美男美女なのでまさに映画って感じなんですが細かい部分の作りこみ(ストーリー)が雑で突っ込みどころ満載です。始まりが戦車レースで勝って除隊する主人公。いるのかこのシーン?ストリートレースの腕と戦車乗りの腕は違うと思うがその辺がロシアなのでしょう。ちらちらお色気もありまあ、眠らずに見れるレベルの映画です。。
こんな面白い作品、観た事無いと語る少女
ハリウッドの典型的な娯楽映画でした。
ストーリーは三つのカーレースを軸に組み立てられています。
最初のレースは
主人公の身の上にあった今までのことを回想する為のレースです。
次のレースは、
今ある危機を乗りきるべく戦いを挑む為のレースで、
このレースが全体の中軸になっています。
そして最後のレースが
何故レースをするのかを自分に問いかける
自己との戦いのレースです。
これらのレースの合間に敵と自分の置かれた立場を簡単明瞭に、
でも丹念に説明してくれます。
作品全体が荒唐無稽で、
リアルな作品が好きな人には
テイストが合わないかもしれませんが、
この作品は
これからの娯楽作品の一つの方向性を示しているような
気がしました。
これだけCGが進んだ時代です。
手塚治虫の漫画のように
シリアスなところにジョークを交えて
如何にも漫画チックにストーリーを進めて深刻さを出さない、
そんな、軽さや気軽さを前面に出したテイストです。
年に1、2本しか映画を見ない人には
とても面白い作品だと思います。
最後に、
母親と一緒に来ていた中学生と思われる女の子が、
観終わった後にこんな面白い作品、みたことないと
興奮気味にお母さんに言っていたのを耳にして
私は大きく頷いてしました。
おばかな役が合っている
チャドフって「ウォッチ」でも頭弱そうな役柄だったけど、そういうのが合っています。ヒロインもばかっぽい。いやもう、すっごくばかばかしくて笑えます。不必要な演出も多い(お色気系の)。でも、ロシア人は単純にこういうものを楽しんで観るのだろうか?昔の「ビー・バップ・ハイスクール」みたいな感じだった。
ズドンとくる加速感の表現が素晴らしい!R&Bでノリノリオシャレに楽しんじゃおうという感じの作品です。
★★★★☆
スーパーカーや高級スポーツカーを惜しみなくクラッシュさせるすごい作品でした。一切CGを使わないで、驚異のカーチェイスシーンを見せつけてくれました。
ストリートレースを取り締まる警察に街中の路地に追い込まれても、階段や手摺りのうえすら、道なき道をするするとくぐり抜ける様は、圧巻です。
但し、こっちは先週『デス・レース』という殺し合い付きのカーレース映画を見てきたばかりなので、そのすごさが麻痺してしまってそんなに感じられなかったのは残念です。
イワノフ監督の作風は、すごくスタリッシュでポップ。全編R&BのBGMが絶え間なく流れる中、音楽に合わせて登場人物がスローモーションでダンスしたり、カット割りも音楽のテンポを意識したものとなっているのです。
ストリートレースでは激しく、センセーショナルなシーンが続きますが、あえてハードコアなロックでなくて、バックは常にR&Bでした。なので熱いレースとはちょっと距離を置いてオシャレに楽しんじゃおうという感じに仕上がっているのです。
すごくノリノリの映画なんです。
それと巧みな点では、レース中の加速感。各社には特別仕様のターボスイッチが装備されていて、そのスイッチをオンにしたとたん、タコメーターは振り切り、一気に新幹線並みの時速300キロに加速するのです。そのスピード感をうまく映像的に表現していました。
本作はただのレースバカ物語だけではありませんでした。レースの元締めドッカーは、ストリートレースを隠れ蓑にした、盗難車のロンダリングを計ろうとしていたのです。大がかりな計画には、警察幹部の関与も必要でした。
ストリートレースの話にドッカーの悪巧みが重なり、レース映画に厚みをもたらせています。
但し。割とあっけなく黒幕が見つかるところはもったいないと思います。もう少し引っ張って取り締まりを攪乱していくところを入れれば面白かったのに、残念です。
また元彼のドッカーと新たに恋するステパンの間で揺れるカーチャの葛藤もいまいちよく伝わってきませんでした。何でずばっとドッカーを切れないの。未練たらしく振る舞うの?っね。
カーチャーもスーパーカーを駆り出し、ストリート・レーサーにも参加して、男勝りのドライビングテクニックを披露する役なんです。そんな彼女を演じたカリーナ・アレクサンドリアは、とても目力が強く、スタリッシュな美女でした。
作品中でも、カーチャーに見つめられたら、ステパンでなくともドキッとしますよ。
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