劇場公開日 2008年10月18日

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「完璧なエンタメ映画(いい意味で)」イーグル・アイ marさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0完璧なエンタメ映画(いい意味で)

2017年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

怖い

興奮

これはやばい。超おもしろいです。

かなり切れ味の良いアクションが要所で効いていて、
ストーリーの緊迫感と疾走感をこれでもかと盛り上げる。
同時に主人公を操る電話の主は誰?なぜ主人公が選ばれたのか?
といった謎も、ちょうど良いテンポで徐々に明らかに。
その整合性のとり方も見事で、全てが明らかになる頃、ボルテージは最高潮。

ストーリーの構造的には、主人公サイドとそれを追うFBIサイド。
その二つが1本になっていくところなんか、もうアガることこの上ない。

テーマは、アメリカ国民だともっと「自分ごと」に感じられるんでしょう。
それが最も強烈なメッセージで観客に叩きつけられるのは、主人公を操る黒幕が誰か分かったとき。
誰もが願う、平和でテロリズムなどない世界。
その世界を実現するために、排除しなきゃいけない最も大きな障害は…。
アメリカ国民に限らず、この世界で暮らす以上 誰もが無関係ではいられないこと。

かなり強烈で深刻な問題提起をされた割に爽やかな後味なのは、
「人間らしさ」の良さを感じさせてくれるラストシーン。

ストーリー、アクション共にエンタメ性が高く、
テーマも問題提起もしっかりしつつ、後味さわやか。

文句のつけようがない傑作です。

mar