「ジャンベの鼓動は老人のハートに火をつけた」扉をたたく人 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャンベの鼓動は老人のハートに火をつけた
(レビュー、削除されてしまったので再度短く)。
終わろうとしていた男やもめの人生。
先細りでふらふら歩いていた彼。
ふと通りすがりに聞いた太鼓の鼓動が、彼の弱った心臓にカンフルになったようだ。
まったく期せずしての出会い って有るよなぁ。
まさかの、それまでの彼の人生とは別世界の、思いもしなかった民族楽器のリズムが、《AEDの心臓マッサージ》のように老人のハートを叩いたのだ。
「パンドラの箱の扉」は、開けようか、止めておこうかと僕らも迷うものだけれど、ウォルターは年甲斐もなく開いてしまった。
扉を叩いてもらった男が
今度は自分が扉を叩く=ドアを開けてみる=次のステージに躍り出る様子に
こちらの胸も躍るドラマ。
「きっかけ」は向こうからやってくる。
道ばたで若者たちと一緒にジャンベを叩く姿には、きのうまでの男の面影はない。
太鼓は、我々人類が最初に作った原始の楽器。
細胞やDNAに直接語りかけてくる何かの波動があるんだ。
冒険に誘われるんだよ。
瀬田貞二の、福音館の絵本
「アフリカの太鼓」を思いだしました。
知ってるかな?
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