クローズZERO IIのレビュー・感想・評価
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青春爽やか喧嘩物語り
喧嘩三国志と言ったら良いのだろうか、
青春喧嘩物語の第二段、
前回すずらん高校での校内統一を果たした源治が、
今度は鳳仙高校との対抗戦へ、突進んでいく。
監督は
三池監督ですから、色んな工夫を施しています。
喧嘩とは素手でやるものだ、ナイフなど持っちゃいけないと、
熱く語りかけてきます。
この話は、ストーリーの中軸に据え、
すずらんから鳳仙への転校生を使って、
何度もしつこく訴えます。
源治の父は、柄にも無く源治に喧嘩の意味を教えます。
当然、ドヅキアイの中での事ですが、
そこで「お前のパンチには怒りしかない、愛が無い」と
諭します。
リーダーとなったもの、どのように行動していかなきゃいけないかを
源治に教える言葉です。
源治も解っているのですが、どう受け止めたら良いか
わかりません。
そんなもやもやを抱えながら、最後の決戦へ
一人鳳仙高校へのり込んで行く源治に、
仲間はあとを追っていくのです。
この映画は「喧嘩」というスポーツ競技を通した青春物語です。
だから、終わった後は仲間が増えていきます。
そんな清々しさを持った映画でした。
なんたってセメダイン。
さほど期待しなかった前作がすこぶる面白さ!だったので、
一気にファンになってしまった。シリーズ二作目の本作は
かなり前から期待していたのだが。。。
今作がどうのという前に、やはりトップの苦悩というものは
不良社会でも実社会でも、さほど変わりがないことが分かる。
てっぺんを取れば、左団扇か…?いや、違う。
むしろ、部下を纏める苦悩に悩む日々が続くんじゃなかろうか。
芹沢を倒したところでリンダマンに勝てない源治の苛立ちが、
まったく前に進もうとしない本筋とダブってこちらまで苛立つ。
しかし全編を通して観ると、なるほどね…という動きにはなるが。
以前「正しい不良映画に殺しは出ない。」と書いたのにx
今作は過去の鳳仙学園との抗争でいきなり相手を刺している。
犯人・川西が出所してきたことから鳳仙の復讐に火が付き、
両校の休戦協定が破られる。(ほとんどヤクザの抗争劇ねぇ)
ところが未だ鈴蘭を仕切れていない源治(自分自身も喪失状態)
には、彼らを迎え撃つ用意などない。能書きと気力ばかりが
空回りし、沈黙を決め込む芹沢軍団の溜め息を誘うのだ…。
うーん。青いなぁ、源治。(爆)
前作では勢いで突っ走った彼も、拳が去り、支えが無くなった
とたんに体力まで落ちている。そんな源治を支えるでもなく、
ジーっと見守るだけの芹沢がエラくカッコいい!!
これは~。悪いが小栗君よりも山田君の映画になっちゃってる。
背は高くないし、冴えない面で、バカみたいにフランク食ってる
芹沢が、ケンカになると途端にカッコ良く見えるから不思議~!!
そして。
源治の父が言うように、ここで圧倒的に源治と芹沢の力の差が、
「愛あるパンチ」として披露されるのだ。
むやみにぶん殴る源治のパンチと違い、芹沢のパンチには力は
あれど、憎しみがない。相手を見越して殴る余裕すらあるのだ。
(不良の殴り方にプロセスがあるのにも驚くけど^^;)
そんなアレコレ…が、だんだんと後半戦を盛り上げてくる。
頂上決戦まで日はわずか。鈴蘭か?鳳仙か?結構ドキドキする。
脇で出てくる俳優達も、面白いのもいればベテランも多く、
(なにしろ数が多いので)よく見る顔だけ覚えておけばOKかも。
進むにつれて(ほとんど後半になるけど)テーマがハッキリとし、
やや情に落ち過ぎの感(拳の台詞など)もあるが、結局のところ
素手でタイマン。これが一番男らしい。と勇に述べておられる。
だから例えばお父ちゃんの拳骨でも、友達同士の殴り合いでも、
相手と自分の間にあるのがやはり「信頼」然るべきなのである。
うん、やっぱりいい。前半ダレたけど、やはり好きな作品だ。
訓示。「アタマ、割れたら、セメダイン」
(ドロップも良かったけどね、あっちは個人戦。こっちは団体戦。)
打たれ強くあれ!!
烏合の衆をまとめられない滝谷源治のドラマは,
葛藤と言うほどのものではなく見応えに欠けるし,
散漫で芯が見えず,展開の遅いストーリーが退屈。
その前半で溜まったフラストレーションを爆発させ,
見事に払拭するラストバトルが凄い!!
大中小ボスを配置したRPG的な校内大乱闘が,
仲間が源治を高みに押し上げる
燃えるポイントが多数で,涙が出るほどかっこいい!
アドレナリン出まくり。超興奮。
このクライマックスだけでも観る価値あり。
凄い乱闘シーン
レビューでは、前作より今作の方が、面白いって言う声が多いけど、
私は前作の方が好みかな。
でも、前回より、凄い乱闘シーンに圧倒。
皆、かっこいい。迫力があって、圧倒されます!
特に山田君が凄いです。
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