コッポラの胡蝶の夢のレビュー・感想・評価
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難解なストーリーの上ややこしい設定
雷にうたれて若返る…この設定は面白い! そして重要な逸材として追いかけられる…面白いじゃない! ただ特殊能力持ちすぎるでしょ! どんなスーパー人間だよ! あとストーリーが難しすぎる! 後半にかけてからがよく分からなかった!
不思議な物語です。 割と好きで観てられたんですけど、大衆向きでは無...
不思議な物語です。 割と好きで観てられたんですけど、大衆向きでは無いのは明らかです。それぐらいしか思いつかないんですけど、映像も役者も上手な感じします。似たような映画あるよな〜とか思って観てました。 胡蝶の夢って事で道教の創始者の一人である荘子の有名なものがモチーフになってるらしいんですが、夢か真か、そんなものは分かりませんが、我思うゆえに我あり的な事なのかな〜とか考えるの投げ出しました。なんか現実感の無い、ふわっとした映画です。 時代が第二次大戦をまたぐので、そこはなんか勉強になると言うか、興味が湧きました。
蝶の夢ではなく、夢見る蝶
この不思議なタイトルは「蝶になって空を舞う夢を見て目覚めたが、果たして自分が蝶の夢を見たのか、それとも蝶が自分の夢を見ているのか」という荘子が提唱した思想から付けられている。正しく主人公が見ている蝶の夢のような物語だ。雷にうたれた70代の男が驚異的な頭脳と若い肉体を手に入れるというファンタジックな要素に、人類の言語の起源という哲学的(思想的?)要素が混じる。全体的にセピアがかった画面は、自身の分身との対話場面ではブルー基調となり、色彩的に上品な落ち着きをみせる。若返った男が、再び人生を取り戻したとき、彼が求めるのは言語の起源を突き止めるという長年の野心と、失った愛を取り戻すこと・・・。しかし若返りには必ず代償がある。男は愛する女を守るため、野心を棄て愛も失う。そして再び、雷に打たれた”あの時間”に立ち返ると、それは正しく蝶の夢ではなく、夢見る蝶となる。主人公が迷い込むパラドックスは、人生の最後に求めた夢の中の夢。単なる娯楽作品を嫌うコッポラらしい、知的エンターテインメントだ。
難解な、とても難解な、でも味の有る。。。
とても難解な映画を観た。 どのように解釈したら良いか戸惑ってしまう。 こういう時はまずは ストーリーを振り返るのが良いだろう。 ナチがヨーロッパを支配しようとしていた時代、 老人が雷に撃たれ病院へ担ぎ込まれた。 その老人は奇妙な事に 壮年に若返るとともに特殊能力等も手に入れ、 このナチ時代を切り抜け、 戦後を向かえた。 戦後暫くして、彼は運命の出逢いをする。 その女性も雷に撃たれ前世の人格を 蘇らせるようになっていた。 彼女と二人で楽しく日々を過ごしていたのだが。 西洋では珍しい輪廻の思想を説き、 話を更にややこしくしている。 確かに この映画の題名から 老子の教えを重要視している事はわかるのだが、 今のところまだコッポラの真意が掴めない。 難解だったせいか、 斜め前に座った女性は途中から爆睡 していました、よ。 eiga.comのRATEも やっぱり難解さ故でしょう、ネ。
老いることは恐ろしい
新聞広告のコメントに“ゴダール”とか“文学作品”とかあったが、どこがゴダールで何が文学なのか、さっぱり解らない。神秘とか夢とか幻覚とかドッペルゲンガーとか、それって、とても都合が良くて、いつ何かがあってもなくても、起こっても起こらなくても、お構いなしってことだ。クライマックスであるはずの激しい波が打ち寄せる海岸の磯辺での段取り芝居は見ていられないし、巨匠の晩年は自身の過去の技巧を模倣しがちだが、それもない。自己模倣ナシを評価すべきなのか。模倣するなにものもなかったのか。自身の老い衰えていく恐怖は、こんなものではない、と思う。
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