劇場公開日 2010年1月23日

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「私だったら沓子のように生きたいです」サヨナライツカ dbさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0私だったら沓子のように生きたいです

2010年2月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

こういった類の恋愛のお話が書ける作者の辻さんは本物の愛を知っている人なのでしょう。
愛とは人間の永遠のテーマであり、生きる意味にもなり得る特別な力を持った感情です。
本物の愛に触れたことのある人でなければ、この作品の良さは伝わりづらいかと思います。
この映画をただの不倫劇だと思った人、登場人物の誰にも共感できなかった人、主人公が可哀想だと思った人は、まだ愛するということを知らないのです。

妻=(イコール)1番愛している人、ではないと思います。
結婚とは、社会的な拘束力のある契約に過ぎません。
薄っぺらい紙に永遠を約束して安心したいだけなのではないでしょうか。

愛は誰にでも平等です。例えば、沓子と豊のような立場にあっても。自分以外の人を心から想う、その気持ちはどんなときでもどんな人にも平等であり、愛し愛することは「結婚」とゆう方法で制限したり縛りつけることができる感情ではないと思います。
それゆえに、愛は時として誰かを傷つけたり、憎しみに変わるものなのだと思います。

沓子、豊、光子。
3人の人生は幸せだったのか。
一見、誰も幸せになったようには映りません。
しかし、どの生き方も自分が選んだ道であり、愛しているからこそ成し得たのではないかと思います。
なにが自分にとって幸せかなんて自分で決めるものなのだと、この作品に教えられました。

自分が信じる愛を貫いた沓子の姿はとても美しい。
私だったら沓子のように生きたいです。

db
panamamanさんのコメント
2010年3月18日

公開されて、 dbさんのコメントを読み観に行く決心がつきました。
考えさせられますね。愛、人生、幸せ。

dbさんのような考えを持った方がいて嬉しく思います。自分の信じる愛は、うまくいけばいいけれど、辛いときにこれを貫くのは苦しいですよね。
確かに一般的な幸せを自分の幸せとするのもいいと思います。
沓子のような生き方は、信念と勇気がないとできないと思います。

信じる愛を貫くのは、遠く長く苦しいかも知れませんが、それを乗り越えたときは尊いものになるのかなと思います。
dbさんと、dbさんのコメントに感謝します。

panamaman
にんまるさんのコメント
2010年3月5日

dbさんのコメントかなり共感できました。

この映画では愛とは何かを考えさせられました。人生の中で人を好きになったり、恋をしたり当然にあるなかで、いけないとわかっていてもお互いにひかれあった豊と沓子が最終的に《愛してる》と言ったシーンに人生の恋愛の奥深さみたいなものを感じました。
果たして豊と沓子は幸せだったのだろうか…
それは2人にしかわからないだろうけど。
見てるほうからしたら豊と沓子が一緒になってくれたら、幸せじゃないかなって思っちゃうけどね。
自分も心から《愛してる》と言える恋がしたいっす。

にんまる
瞳子さんのコメント
2010年2月17日

dbさんのコメントは、まさに私の云いたいことを総て代弁してくださっていました。

私も沓子のように生きたい!
この映画は私が理想とする人生のラストシーンそのものです。
今の心境に当て嵌まり過ぎて、涙が止まりませんでした。
同時に、自分の願いを沓子が叶えてくれた気がして…あの結末はある意味ハッピーエンドだと私は解釈しています。

「愛してる」最後にそう云ってもらえたこと。
どんなに冷たい別れを選んでも、心の奥底ではずっと忘れずに想い続けていてくれたこと…。
たとえ天国からでもその事実を知ることができるならば、それは悲しいけれど、幸せだと。
愛情のない結婚生活に縛られ生涯を終えるより、ずっと幸せなことではないでしょうか…。

何が自分にとって幸せかなんて自分で決めるもの。
おっしゃる通り、幸せに正否や基準などはありませんよね。

本物の愛に触れたことのある人でなければ、この作品の良さは伝わりづらい…そうですね。

私も、本物の愛は一生にたったひとつではないかと思います。
「愛してる」という言葉の重み、そして愛を貫くことの難しさと尊さを、この映画におしえてもらった気がします。
未だに余韻が醒めず、不思議な脱力感?=満足感の中に居ます…。

dbさんの言葉に余りにも感動し共感したので書き込みさせて戴きました。
ありがとうございました。

瞳子
いこなさんのコメント
2010年2月11日

こんにちは^^
この・・・妻=(イコール)1番愛している人、ではないと思います。
結婚とは、社会的な拘束力のある契約に過ぎません。
薄っぺらい紙に永遠を約束して安心したいだけなのではないでしょうか。
と言う言葉に共感を抱きました。

恋愛は自由です・・・だから誰を好きになることも許されるはず。
ただ、それを世の中は認めない・・・だから不倫と言う言葉で、いかにも汚らわしいものの様に言われてしまうんでしょうね。

私は若い頃、同棲って言葉に、憧れもある代わりに不潔感も感じてました
好きで一緒に暮らしたいと思うなら、結婚すればいいことではないかと。
でも、今、その考え方は変わってます。同棲をして、本当にこの相手となら生涯を共に過ごせると思えた時にこそ、この社会的な拘束力のある契約
というものに署名したらいいのではと。

映画とは多少かけ離れたコメントになったことをお許し下さい。

いこな