「欲の出し方捉え方。」サヨナライツカ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
欲の出し方捉え方。
この辻仁成という作家さんが好きか嫌いかは別として^^;
なんだかいーっつも同じような展開だよなぁと感じる。
よっぽど三角関係とか、お好きなヒトなんだと思うのだが。
しかしこれだけ女心を鷲掴みにする話を書けるというのは
(皆さん物音も立てずに真剣そのもの!シーンとした劇場)
凄いなぁと思う。結局はお前が悪いんだろ!的な男性欲を
いーえ怖いのは女性の方なんですよ?と畳みかける凄さ。
だって恋愛には良いも悪いもないし、上手いも下手もない。
いつ誰を好きになってしまうかはどうしようもないことだし、
絶対。とか、永遠。とか、あり得ないから固執したがるのだ。
冒頭の詩のように、サヨナライツカという考え方を持てれば、
「あーそういうものなんだよね、確かに恋愛ってやつはさ。」
と思えるが、皆がそれだけ冷めていれば修羅場などない。
私には思ったほど嫌悪する内容でもなかったが、
自身にそういう経験がないせいか(あったらけっこう怖い^^;)
どの誰にも共感できる部分が見当たらず、しかしこんな風に
自分の想いだけで肉欲的に相手を攻める方法もあるのかと、
なんだかおかしな部分で感心してしまった(爆)
久しぶりに見る中山美穂は相変らずキレイで(かなり細いが)
彼女を撮る!?という勢いは感じられた。ただ魔性~という
感じでもないし、尽くす段に至っては案外普通の女になった。
どちらかというと石田ゆり子の方が私は怖かったんだけど^^;
自身がそんな経験のある家庭に育ったからか、妙に冷めて
描かれているのが不気味で、ラストはけっこう凍りつく感じ。
いやまぁ、自分がその立場なら辛いのは分かるんだけど…
オンナってこういう一面もあるのよ。うふふvってことなのか。
さて、西島くん…。
彼は大沢たかおの代役?的立場だったみたいだが、
モテモテ男とか好青年とか、どこか微妙に違う気がして(汗)
確かに巧い俳優なんだけど、どちらかというとマニアックな
クセのある役作りをするタイプだと、私は勝手に思っている。
なので…^^;ホント、お疲れさまでした。
そういえば最近、愛憎まみれの役どころが多いですね!?
(迷った時の選択方法。うーん。映画なら直感なんですが^^;)