「ジャッキーとリーとの夢の共演❣」ドラゴン・キングダム bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッキーとリーとの夢の共演❣
ジャッキー・チェンとジェット・リーのカンフー・2大スターの共演による、中華風アクション・アドベンチャー作品。これだけでも、カンフー映画ファンにしたら堪らない取り合わせ。2008年の作品だが、今流行りのマルチバースの別世界を取り入れ、そこに、孫悟空の如意棒伝説に纏わるスト―リーを織り交ぜている。
今でもまだまだ元気なジャッキーだが、本作品では、ピーク時さながらの酔拳や獣拳のアクションをみせてくれる。そして、その相棒にジェット・リーとなれば、当然、2人によるアクション・シーンも盛り込まれ、「これぞ、本物カンフー・アクション」と、瞬き厳禁のスピーディーなアクションに魅了される。
それに、チョコチョコ笑いを差し込み、少年の成長物語が柱となっているあたりは、単なるアクションだけでなく、エンタメ性も高い。と言える。但し、この2人はあくまで脇役。主役は、カンフーに憧れるアメリカのジェイソンという少年。
ジェイソンは、街の不良の強盗現場に居合わせたことで追い詰められ、ある棒を預かったまま、ビルの上から転落。そのまま中華風の不思議な国にタイム・スリップ。預かった棒は、実は、孫悟空の如意棒で、ジェイソンは、如意棒を悟空に返還するために、西へと旅立つ。そのお供というのが、八戒、沙悟浄に非ず、ジャッキー演じるルー・ヤンとリー演じるサイレント・モンク。そして、紅一点リウ・イェーフィー演じるゴールデン・スパロウ。
ジェイソン一行の敵となるのが、その国を統治し悟空を石に閉じ込めてしまったジェイド将軍。ジェイソンが預かった如意棒を奪い、その強大な力を得ようと企み、ジャッキーやリーと激しいバトルを繰り広げる。
ラストのオチは、最初から見えており、それほどのサプライズではないにしろ、やはりジャッキーとリーのカンフー・シーンが盛りだくさんの本作品は、それだけで見応えはある。