劇場公開日 2008年9月27日

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「映画だからこそ成立するファンタジー」コドモのコドモ ダース平太さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5映画だからこそ成立するファンタジー

2009年2月14日

泣ける

笑える

幸せ

本作は、小学校5年生の少女の妊娠と出産という非常にショッキングなテーマを描いた作品だが、百聞は一見にしかず、まずは観てほしい。

 当然、映画の内容が賛否両論を呼ぶのは間違いないし、小学生の出産自体にはもちろん賛成しかねる。ただ、命の発芽に戸惑いながらも、徐々に母親としての自覚に目覚める主役のはるなや、はるなを支える同級生の面々の大奮闘を観ていると、いつの間にか応援したくなるのも事実(ちなみに大人たちははるなの妊娠に気がついていないか、あるいは信じていない)。

 「周囲の大人が妊娠に気がつかないわけがない」という指摘も出てくるだろうけど、本作は映画だからこそ成立するファンタジーなので、まずは騙されたと思って観てほしい。

ダース平太