「警察組織がこんなに腐っていたら、かなり困る。」フェイク シティ ある男のルール 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
警察組織がこんなに腐っていたら、かなり困る。
キアヌがこんな警官なら、お近づきにはなりたくない(笑)
だって野獣デカ&マッド警官・・・あやしいと思う瞬間、銃が火を噴くのだ!
(おまけにアル中だ。)
2006年(アメリカ)監督:デヴィッド・エア。原案・脚本:ジェームズ・エルロイ。
個人的には面白くて楽しみました。
後半に見応えあり。
原案がジェームズ・エルロイ。ご存じ「L.A.コンフィデンシャル」などの原作者。
暗黒のL.A.シリーズ・・・その辺りの、らしさが出てますね。
この映画、キャストが豪華です。
「マトリックス」の大ブレーク後の沈滞期のキアヌ・リーブス。
波のないバイプレイヤー、フォレスト・ウィテカー。
同僚の妻がナオミ・ハリス。
背が高くめちゃくちゃ美しくてビックリ。
こりゃあ、ボンドガールに呼ばれるわ、と納得。
(「007/スカイフォール」の3年前です)
キアヌとバディになる警官がクリス・エヴァンス。
(キャプテン・アメリカとしてヒーローになる3年前)
身体をまだ作ってなくて、痩せてて細面の2枚目。
(敢えなく殉死してしまいます)
内務捜査官のヒュー・ローリーはドラマ「DR HOUSE」を観てたので、
思い入れがある。
(中途半端な役だった)
《ストーリー》
ロス市警の警官ラドリー(キアヌ)は、目の前で元相棒の警官ワシントンを殺される。
ワシントンは不穏な動きをしていた。
内部告発するつもりだったのか?
それとも彼自身が汚職警官なのか?
その謎を追い、ワシントンを殺した2人組みを探すラドリー。
そして、とんでもない警察内部の腐敗に辿り着くのだった。
バイオレンスが激しい。
善と悪の境界が見極めにくい。
黒幕がすぐに分かる。
名作「L.A.コンフィデンシャル」と大きく異なり残念なのは、
《圧倒的悪を懲らしめる正義》ではなく、
まぁまぁ、なぁなぁで終わってしまったこと。
終わってみれば、キアヌ・リーブスのイメージにイマイチ合わない・・・
そんな映画なのでした。