「空洞と充血」愛のむきだし ミアさんの映画レビュー(感想・評価)
空洞と充血
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「めっちゃオモシロイけど、なんじゃこりゃあ!?」という出会いが
人生には何度かある。
たとえば・・少年ジャンプに「ハレンチ学園」が連載開始された時、
「ロッキー・ホラー・ショー」の巨大な真紅のクチビルが舌なめずりした時・・(古い話デスネ)
私に映画の面白さと奥深さを教えてくれた先生(といっても同い年)が、
「愛のむきだし」を昨年の邦画ベスト1にしたらしいとのウワサを聞き
ワクワク見たが、「なんじゃこりゃあ!?」の1本だった。
このさわやかなエンディングは何?
コイケは空洞に刀を突き立てたかったの?
と色々ギモンが残ったが、
親の虐待に苦しむ、ユウとヨーコとコイケの3人が見た白昼夢が
ショートして生まれた花火のようなストーリーと思えば納得できる。
A級映画とは言い難いのでRATEはB+++としたかったんだけど・・・
重いテーマを軽くB級に味わわせてくれる映画で、好みだったので、
園子温監督の他の作品も見たくなった。
気がつくとYouTubeでAAAの西島隆弘を見ていたり、
満島ひかりの出演作をチェックしていたり、
素顔で四谷怪談のお岩さんを演じられるであろう安藤サクラの
ブキミな微笑も忘れられない。
おまけに「俺は空洞~でかい空洞~~」と、ゆらゆら帝国の主題曲が
頭の中で時々響いている。
オソロシイ・・
この映画には中毒性がありそうだ。
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