「エンタメ映画」愛のむきだし toさんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメ映画
今、映画版を見たばっかで、ネットでレビュー見ようと思ったら、再編集版をドラマ使用にして出すと知った。そういうは早く言ってよ。
上下巻合わせて4時間近い作品ですが、わりかしすんなり見れてた。
前半は主要人物の紹介みたいなものなので、物語が動き出すのは後半。
でも、前半を丁寧に描いたことで後半の展開が怒涛になだれ込んでくる感じがとても良いと思った。
やっぱりいろいろ詰め込み過ぎた感が強い気がした。
アクション、宗教、洗脳、エロス、性への目覚め、血、精神異常
どれかひとつでも不快に感じると受け付けなくなってしまう。
西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラの演技がとても素晴らしい。
とくに満島ひかりの長セリフは鳥肌がたった。演技の底力を見た。
これほどの女優さんだとは知らなかった。
内容の不満の部分は、
ユウの父とサオリが後半ほとんど出てこない。
彼らの心情変化がどのように変わったのが気になる。
海岸でのヨーコがナイフを渡され、ユウの股間を切り落とせなかったのか。
0教会での鍋を囲んでのシーン。
コイケが自ら命を絶ったシーン。
ヨーコがユウの愛を確信したシーン。
今まで、盗撮魔、自分に欲情するユウを軽蔑し、
憧れだったサソリの正体が軽蔑するユウと知り、
家族を崩壊させ、0教会に入り洗脳させられたのにもかかわらず、
それでもユウという男の愛を受け入れた理由がわからない。
不良に絡まれサソリに扮して助け、0教会に奪還しに助けに行ったことで、
上記のことが帳消しになるのか。
2度も救ってくれたと言ったが、それがほんとうの愛だと気づいたということなのか。
園監督の作品は先に「みんな、エスパーだよ(ドラマ・映画とも)」を
見ていたので、愛のむきだしのテイストがみんな、エスパーだよにも
生かされている感じがした。
実話を元にしているらしいけど、内容がはちゃめちゃなので実話の文言はいらないような。