クレーマー case1のレビュー・感想・評価
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観客拷問映画
クレーム担当部署が舞台、予想通り不条理なクレームにウジ虫うじゃうじゃ、主人公同様観ているほうも不快感、ストレスがたまる一方。
この観客にストレスを与えて興味をつなぐ手法はB級ホラーによくある手口。確かに必然性のない妹のシャワーシーンはB級映画らしい、ヒチコックのサイコ・サスペンスを真似たつもりなのだろうか、といってもこの映画、サスペンスとは違った代物。
謎のクレーマーの仕打ちは嫌がらせから殺人にまでエスカレート、果たして犯人は誰で動機は何なのかさっぱり明かされず謎解きも皆無なのでサスペンスのジャンルにも当たらない。こうまで、あえてはぐらかすのは続編狙いの魂胆なのか・・。
では、この映画何なのかと言えば観客を不快の沼に陥れ困惑させる観客拷問映画とでも言っておこう。作家性なので好みでしょうが、あまりの卑劣な手法に評価する気にもなれません、不快にされた分、怒りを込めて星なしです。
中身の酷さを寧ろ楽しむのが吉
クレーマー1と2をそれぞれ単品で上映。『1』はサスペンス色が強く、『2』は完全ホラー映画。それぞれ単品作品なのでどちらからでも観れますが、時間軸から言って登場人物が入れ替わる為に『1』から観た方が無理は無いですね。
ある食品会社の苦情担当係に振り返る災難話ですが、余りにも無理が有りすぎて白けてしまいます。
大体あんな担当者は有り得ないでしよ。って…もっと有り得ないのは会社や警察で、この辺りの酷さは『2』にも引き継がれて行く。更に更に、犯人の無理矢理な行動を正当化する脚本・展開にはもう失笑を禁じ得ない。
こうなると寧ろその酷さを楽しむのが一番健全な観方かも(笑)
映画ファンならば、喫茶店のシーンは明らかにスピルバーグの『激突』をパロった場面が見え見えだったりして、ちょっと愛おしく感じるかもね(笑)
最後は…寝ちゃったよ(反省)
だから〜、頼むからもっと長澤奈央映せよ〜(´□`)
(2008年4月23日キネカ大森/シアター1)
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