シティ・オブ・メンのレビュー・感想・評価
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City of God の続編
神の街から人間の街になったモーホ。 相変わらずな感じもしつつ、なんだかちょっとマイルドになった感じ。 モーホの掟以外の生き方だってあるんだよね。
ストレートな物語に関わらずメッセージは深い。
本作はデッド・エンド・ヒルというファヴェーラ(スラム)で育った、 アセロラとラランジーニャの成長を通して、友情や親子の絆を問う作品です。 ストレートな物語に関わらずメッセージは深い。 シティオブゴットが公開されていた当時、 ブラジルは未だ国際的に存在感が薄かったと思います。 今やワールドカップ、オリンピック開催に決定し、 世界中の注目を集める存在となっている。 2010年には、GDPが6%に達するだろうとも予想され経済的にも成長している。 そんな、国際社会の一員となったブラジルの別の側面を認識しました。 シティオブゴットの時には、ファヴェーラの知識は多少ありましたが、 どちらかと言えばフィクションとして捉えていました。 国が成長した現在、より深刻な社会問題として採り上げられた為、 よりリアリティを感じました。 時折、挿入されるデッド・エンド・ヒル上からの風景、 それがリオである事がリアリティを強調している。 住民とギャングがどんなかたちで関係を維持しているのか、 ファヴェーラがどれほど危険なのか、 直接は語られていませんがよく判ります。 鉄扉の銃弾痕から写した人のシーンは象徴的だと感じます。 スリリングな緊張感は、観る者を飽きさせない。 物語の展開も始まりから2人の固い絆が試されるシーンまで、 バラバラなストーリーが一揆に結びつく結末は、圧巻で先が読めません。 上手な脚本です。 過去に囚われた自分を解放し、大人へと成長していく2人を見事に描いていす。 最後にアセロラが息子に『自分の知っている事はすべて教える。』 と言う台詞にブラジルの未来を感じました。
過酷な環境下で生きる人々のドラマが色濃くなった第2章
ブラジルの貧民街を舞台にしたギャングの抗争をスタイリッシュに描いた前作「シティ・オブ・ゴッド」は、オープニングから異様な緊張感に包まれていて、最後まで息を抜けない文字どおりの大傑作でした。DVDも発売と同時にもちろん即GET! 何度見直したか分かりません。では、5年ぶりの第2章「シティ・オブ・メン」は? 結論から言うと、非常に楽しめた。前作に比べると映像や編集などのテクニックの面では遅れをとるかもしれないけど、逆に、ともするとテクニックに走りがちで、1人1人の人間のドラマが薄かった「シティ・オブ・ゴッド」に比べて、本作は、幼なじみとして育った主人公たちの友情や、彼らを見守る家族や恋人の愛情、そして、ただひたすら父親の姿を追い求める主人公の2人の姿が色濃く描かれているのが魅力的だ。そして何より過酷な環境の貧民街で普通の生活を送ろうと、たくましく明るく生きる人々の姿が胸を打つ。 あと、相変わらずアントニオ・ピントの音楽が最高ですね。ブラジルには行ったことないですが、この映画の音楽を聴いていると、まるで自分がブラジルの街なかに紛れ込んだ気がします。オススメの1本です。
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