幻影師アイゼンハイムのレビュー・感想・評価
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王道の前世紀的ミステリー・・・と思いきやまさかの大どんでん返し!
<ストーリー>
エドゥアルドはある日奇術師に出会い、その魅力に取り付かれ、自らも奇術をすることに夢中になる。そんな彼に公爵令嬢のソフィは心惹かれるが、身分の違いから彼らの仲は引き裂かれてしまう。
それから15年、幻影師として人気を博し、アイゼンハイムと名乗っていたエドゥアルドのイリュージョンに、ソフィが来ているのを見つけた彼は、彼女にイリュージョンに参加してもらうために舞台に上げる。ソフィも彼がエドゥアルドであることに気付くが、今は彼女は皇太子の婚約者の身で、政略結婚させる運命にあった。
それでもお互いを思い続けていた二人は密会を重ねるが、アイゼンハイムの人気とそのイリュージョンの種を解けなかった苛立ちから、皇太子は警部に彼を監視させ、その密会場面を警部は目撃し皇太子に伝えられる。酔っ払ってソフィを問い詰める皇太子に、ソフィはついに別れを決意し、屋敷を出て行こうとする。彼女を追う皇太子。その後ぐったりしながら馬に乗って屋敷を出たソフィだったが、翌日変死体で発見されてしまう。
<個人的戯言>
【♪レ~ジ~メ~♪】
マイミクの天羽鈴さん、ケスさんのお薦めということで鑑賞。
ありがとうごさいます!やられました!この感じ、初めてかも。
実は一旦途中で「全てはイリュージョン?」(by 引田天功・・・そんなことは言ってませんが、例の「ハリウッド俳優」との結婚問題等・・・「人生、これイリュージョン」という感じなので)とか思ったのですが、
ストーリーはどちらかというと、映像・音楽・ストーリー展開等、古典的で様式美を追求したような世界観で、それはそれで嫌いじゃないので、このまま「王道」な感じで終わっていくんだろうなあと思っていましたが・・・
最後は警部役のポール・ジアマッティと同じ気持ちです。騙されたけど「気持てぃ~っ!」by GG佐藤(埼玉西武ライオンズ)
【ぐだぐだ独り言詳細】
まずはそのイリュージョン・シーンに魅せられます。
もちろんかなり「♪ありえない♪」感じの連続ですが、ここは
トリックを見破るという欲求よりも、
その美しさにひたすら酔いたいところです。
エドワード・ノートンが
ポーカー・フェイスなんだけど、
その立ち姿も含め、
さらっとやってのける感が超かっこいい!
そしてストーリーは、かつて身分の格差で引き裂かれた二人の再会が波紋を呼ぶ展開で、
この辺りで私自身はかなり「イリュージョン」の匂いを感じていましたが、決定的事件が起こり、展開としてはむしろ古典的な方向へと向かいます。
神秘的な映像や重厚な音楽で淡々と進めてられて、
しっかりとした「王道」の前世紀的世界観が全体を支配し、
個人的にもそういうのも嫌いじゃないので、むしろそれをしっかり楽しもうという心構えで観ていました。
事件が一段落して、もう一展開あるのはわかりましたが・・・
やられました!とにかくこれ以上は書けるわけありません。とにかく「やられた!」でも悔しいとかそういうのではなく、むしろ
「よくぞ騙してくれた!」
という感じで、ラストの警部のほくそ笑む顔が、たぶんほとんど観客もそうなっていたと思います。
気持ちよく騙されたい人、寄っといで!
とても面白かった
地味な作品ながら、脚本もとても凝っていて、ラストが爽快だったし、俳優もとても熱演していて、役柄にぴったりなところもよかったです。もっと口コミでヒットしていてもおかしくない作品なのに、宣伝していないところが残念です
もしかして・・・やっぱり!でも大満足♪
もしや?と予測していたラストではありましたが、
「ロミオ&ジュリエットの計画大成功バージョン」を
見た感があって、大満足でした^^
職務とは裏腹の出世条件と、国の命運との狭間で
苦しみながらも、捜査へのプライドを捨てない警部を
演じたポール・ジアマッティが素晴らしかったです。
ラストでジアマッティが見せる、会心の、満面の笑顔が、
この映画のすべてを包み込んでいたと思います。
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