「映画はこうでなくっちゃ」鴨川ホルモー マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
映画はこうでなくっちゃ
陰陽道をベースにした話の展開で、平安京の四神にならって4つの大学が式神を使った戦いを繰り広げるという発想が面白い。祇園祭宵山の夜、観光客でごったがえす四条烏丸交差点に4校が集まっての顔合わせの儀式はいい画になっている。
サークルの新入生10人はふたつの派閥に分かれてしまうのだが、主人公の安倍に対するのが芦屋という名前の設定にも笑える。安倍は腕力でも恋でも芦屋に敵わない。その安倍が最後は逞しくなって芦屋を打ち負かすのかと思いきや、この映画、弱いヤツは最後まで弱いままで終わってしまう。現実は甘くない。だが、たとえ弱いままでも、人は何か行動することによって得られるものは大きいと教えてくれる。話はハチャメチャでも骨格はあるのだ。
そして、話の主軸にはふたりの女が存在する。ひとりはしたたかな女。もうひとりは情に厚い女だ。実はこのふたりの間には初めから熱いバトルがあったことに観終わって気づく。
あー、ワイも式神が欲しい。「ゲロンチョリー!!」
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