劇場公開日 2009年4月18日

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「芦名星を偲んで」鴨川ホルモー 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0芦名星を偲んで

2020年9月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

萌える

原作未読

2009年の作品
映画館では観なかった
約1年後レンタルDVDで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
山田孝之濱田岳栗山千明そして荒川良々
最初は予備知識なく観たので大学生活を主体としたゆるい青春コメディーかなと思った
だが妖精みたいな生き物がうじゃうじゃ出てくるファンタジーでした
妖精ではなくて式神という鬼の一種
京都の4大学が実名で登場
馬鹿馬鹿しいことに巻き込まれた感じだが映画製作会社に抗議をしなかったところは褒めたい

主人公が惚れた女は芦名星演じる早良京子
山田に鼻をキスされてる
栗山千明演じる楠木ふみがあんな風貌なので当初は芦名星がマドンナ
かつてこわかわいい(笑)と呼ばれた栗山千明にとって『鴨川ホルモー』の楠木ふみはターニングポイントだったのではないか
京子を追い詰めるとき「ゲロンチョリー!」は平成の邦画名場面百選に必ず入れたい
あの顔あの首筋

それにしても今作の栗山千明のインパクトは凄かった
『バトルロワイヤル』や『キルビル』よりも衝撃的
2作品で所持している武器より破壊力があった顔ぢから
いまだにレンタルビデオ屋で『鴨川ホルモー』のパッケージの栗山千明を見ると思わず笑ってしまう

CGのおかげで邦画が面白くなった
濱田岳の身長が少し伸びた感じがするがそれもCGだろうか

オニ語もポーズも面白い
ゲロンチョリー!

神社の前で男たちが全裸になるのは自然なことだが「レナウン娘」だか「わんさか娘」などというおじさんも生まれるずっと前の歌をなぜか歌うのか謎

馬鹿馬鹿しい
でも大好物
こんな映画を楽しめる人で良かった

ところで小さな小さなオニたちはなんでオニ同士で戦うんだろうか
しかも人間に命令されて
謎だ

あと赤十字についてだが今もよく分からんがいちいちガタガタ言うなよ
堅苦しいのはごめんだよ
うるせーよ

最後に芦名星
知名度も微妙な地味な脇役俳優だった
それでもちょくちょく見かけたのは現場受けするんだろう
スタッフや共演者の評判も良かったようだ
ファンも少なからずいたようで嬉しい
彼女は東北出身で出身地が母方の祖母の実家に近いので古くから親しみがあった
今回のことは残念でショックだった
真面目で良い人が自分を追いつめ自分を殺してしまう悲劇
不真面目で命根性が汚い悪党が長生きする喜劇
コロナいいかげんにしろ

野川新栄