「はらわたが煮えくり返る 運命の女神を呪いたい」ベンジャミン・バトン 数奇な人生 暇さんの映画レビュー(感想・評価)
はらわたが煮えくり返る 運命の女神を呪いたい
だがお迎えがきたら 行くしかない。
年老いた姿で産まれたベンジャミンバトンが、若返り赤子になって息を引き取るまでの数奇な人生の中で様々な人生と出会う話。一番惹かれたのは船長の人生だった。
老いていく事への不安は感じたことがあるが、若くなっていくことへの不安は感じたことがないので良くいえば新鮮だし悪くいえば感情移入が出来ない。老人の時は中身は子供だったのに、赤子になって体が縮み中身も老人らしさがなくなるのは芸がないような気がしてしまう。
ラストに時計が沈んでいくシーンで思ったのだけど、もしかして若くなっていくのではなくて彼の人生だけ時間が巻き戻っていた?あれは死んでしまえば二度と針は動かない、という解釈でいいのかな。ガトー氏の針が巻き戻る時計が無関係とはやはり思えない…。
ブラピの波のような感情が伝わってくる演技がすごく良かった。エリザベスのニュースを見た時のベンジャミンが、作中1番笑顔だった気がする。
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