劇場公開日 2009年2月7日

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「とっても渋くて苦いフォレストガンプ」ベンジャミン・バトン 数奇な人生 うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0とっても渋くて苦いフォレストガンプ

2023年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

生老病死。

特に、老いについて深く掘り下げた作品です。

ブラピはストーリー上若返っていきますが、これをあえて逆にとらえ、老いていると考えれば、すんなりとストーリーが入ってきます。

老いた母を看取る、娘目線でストーリーを追えば、そうなると思います。

死の寸前に、出生の秘密を打ち明けられる娘。
自分の父は、特殊な人間だった。

と言われても、一緒に生きたわけでもないし、「こんな人だったのよ」「ふーん」という位の感想なのではないだろうか。

そして、私が感じたのは、ストーリーの語り口や、映像に大きく頼る技法。作品のテーマの類似性など、『フォレスト・ガンプ』にとてもよく似ているということです。

割と肯定的に捉えたのですが、今では当たり前になりつつある、映像加工の技術が、『ガンプ』当時ではおおきな話題をさらったのです。それ目当てで観に行く人も多かったと記憶します。

映像のマジックが、さほど話題にも登らなかったのは、作品の本来のテーマがブレずに観客に伝わったからでしょうか。そこは、D.フィンチャー監督の堅実な作風が貢献したと言えるでしょう。

うそつきカモメ