「アイデアが面白く、ブラッド・ピット登場が何とも格好良くなっている」ベンジャミン・バトン 数奇な人生 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
アイデアが面白く、ブラッド・ピット登場が何とも格好良くなっている
デビッド・フィンチャー監督(ソーシャル・ネットワーク等)による2008年製作の米国映画。原題:The Curious Case of Benjamin Button。
お話のアイデアがまずは一番か。そして、ブラッド・ピットをかっこ良く見せるための映画とも思った。死にかけている様な年寄りから段々若返り、俳優2人を経て、待望のブラッド・ピット演ずるベンジャミンが登場し、実にさっそうとしていい男と思ってしまった。
ただその前のベンジャミンを演じたトム・エヴァレットも良かったし、更にその前のロバート・タワーズの演技も凄く良かった。外見上くたびれかけた爺いながら、海の男として一人前になろうとチェレンジするのに感心させられ、女性初体験とかで娼婦相手に何度もトライする姿に思わず笑ってしまった。また、あどけない6歳の美少女デイジー役エル・ファニングと仲良く遊ぶ姿が、何ともシュールで強く印象に残った。
血のつながった親子ではないが、ベンジャミンと黒人で育ての母親タラジ・P・ヘンソンとの親子愛が、べたつかずに干渉もしすぎない関係性が何とも素敵だった。彼女の老人の最後の場所を与えるという仕事とともに、家族を大切にするという米国の良い部分を上手に提示された気がした。
一方、幼馴染デイジーの方は、ニューヨークに出てバレリーナとして成功する。しかし、事故で骨折し、故郷に戻り、そこでベンジャミンと再開し娘までもうける。しかし、子供の養育費は難しいと考えたベンジャミンはある日デイジーの元を去る。彼女はその後結婚し家庭を築くが、ある日少年となったベンジャミンがやってくる。彼女は幸せだったのだろうか?
何も分からない赤ちゃんになってしまったベンジャミンの最後をしっかりと看取ったことから、ベンジャミンも含めて、多分幸せだったのだろう。
何処かにかなり抵抗感もあるのだが、家族愛に異性愛と思いやり、人間の一生の本質的な部分を考えさせる映画であった。
製作はフランク・マーシャル キャスリーン・ケネディ シーン・チャフィン。
原作は「華麗なるギャツビー」原作者として著名なF・スコット・フィッツジェラルド、
原案 はエリック・ロス (アリー/ スター誕生等)、ロビン・スウィコード。脚本はエリック・ロス(フォレスト・ガンプ一期一会等)。
撮影はクラウディオ・ミランダ、美術はドナルド・グレアム・バート、衣装はジャクリーン・ウェスト、音楽はアレクサンドル・デスプラ、編集はカーク・バクスター アンガス・ウォール。
出演は、ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット(ナイトメア・アリー等)、タラジ・P・ヘンソン(育ての母)、ティルダ・スウイントン(ロシアで出会う人妻)、ジュリア・オーモンド(娘)、ジェイソン・フレミング(父親)、ジャレット・ハリス(船長)、ロバート・タワーズ(最初の方のベンジャミン)、トム・エヴァレット(その後のベンジャミン)、マディセン・ベイビー(11歳のデイジー)、エル・ファニング(6歳のデイジー)。
トム・エヴァレット
ロバート・タワーズ
えーーー、そうなんですか。
全然知らず分からずの映画オンチでございまして。
ど、どのあたりからブラットピットだったのでしょう???
全部特殊メイクの彼だと思っちゃっておりました。
そんなアホなーと叫んでください😓😓