劇場公開日 2009年2月7日

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「これ観たあとあてどもなく街を歩いちゃいました(苦笑)」ベンジャミン・バトン 数奇な人生 あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0これ観たあとあてどもなく街を歩いちゃいました(苦笑)

2009年2月26日

泣ける

悲しい

萌える

本当は「チェンジリング」が観たくてわざわざ時間まで合わせて映画館に行ったつもりが時間を勘違い。やむなく20分後に上映だった本作を観ることにしました。

それから2時間40分画面に釘づけ。一糸の乱れも感じさせないような映像と老いていき若返っていく主役二人の特殊効果が素晴らしいのです。本作の主役は、その二人を演じたブラット・ピット&ケイト・ブランシェットと特殊効果につきるでしょう。

内容的には脚本が弱く、いまひとつ設定との一体感を感じません。でも観ている間はそれが気にならないくらい、自然体で演技する二人がとても良いのです。(「レボリューショナリー・ロード」のレオ&ケイトWのがつがつした演技とは大違い)

総合的には傑作といえる程の作品ではありませんが、わたくし個人的には人生について考えさせられたという意味でとてもインパクトのある作品でした。映画というものは総合的にパッとしなくても、何か一つつかみのあるものがあれば心に残るものなのだと思ったものです。生き急ぐのは間違っているが、それでも人生は刻一刻と終わりに近づいている。そんな事思うと泣けてきちゃいました。

欲を言えば本作はデビッド・フィンチャーではなくフランスのパトリス・ルコントに作ってほしかったです。

でも最近観た映画の中では珍しく心に染みる良い映画でしたよ。

あんゆ~る