「ブラッド・ピットは永遠の美男子である。」ベンジャミン・バトン 数奇な人生 miraさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラッド・ピットは永遠の美男子である。
という定説を再確認できる作品。彼が演じる老人時代のうまさに注目が集まりがちだが、個人的には、20代(あるいは10代後半?)まで遡っていった姿の演技はまさに秀逸だと思う。
ケイト・ブランシェットも負けじと10代後半の役どころを演じきっているが、そこはさすがオスカー女優、見事である。
「生まれた時が老人で、年をとるにつれて若返っていく」主人公の「不自然さ」がテーマではあるが、主演ふたりの演技力の高さから、そこがすべて「自然」に見える。そこがこの作品の最も評価されるべきところ。
ただ、やはりタイトルに「人生」とあるだけに、全体として主人公の「人生」を淡々と追うだけになってしまった。そういった意味で、ストーリー性の凡庸さ(盛り上がりに欠ける)は否めず、正直、「つまらない」気分になる。
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