劇場公開日 2008年7月5日

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クライマーズ・ハイのレビュー・感想・評価

全88件中、1~20件目を表示

4.0作品全体に帯びる熱量が凄い。

2021年8月16日
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鑑賞方法:DVD/BD
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すっかん

4.5誰よりも記者の顔になっていた堺雅人

2021年9月20日
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鑑賞方法:試写会

2008年、丸の内TOEIで行われたマスコミ完成披露試写会で鑑賞。
観た直後は、細かい描写について色々思うところがあったのが、その後、何度となく観直していくうちに、個人的に原田眞人監督作のなかでは突出した出来栄えの作品と感じるようになった。
横山秀夫の素晴らしい原作ありきなのはもちろんだが、堤真一とともに作品をグイグイ牽引していったのが堺雅人だった。この作品の堺は、完全にロックオンされた状態で、日航機墜落の現場を取材して眼光が別人になってしまった姿は、今でも目を閉じればすぐに浮かんでくる。

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大塚史貴

4.01985年・・・もうすぐ40年なんですね。

2024年9月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日航機墜落事故を取材する地方紙記者の奮闘を描く物語。

BS/CSで度々放送されていて気になっていた作品ですが、WOWOW放送を期に鑑賞。
期待に違わぬ良作でした。

地方新聞に、突然湧いてきた墜落事故。特ダネの高揚とプレッシャー、そして多くの・・・無惨な人の死の狭間で、記者たちは苦悩していきます。
「営業と編集」「世代間」等の会社内での軋轢も描き、物語に厚みをもたらせます。
日航機墜落事故を描くに相応しい、重厚な社会派ドラマだったと思います。

上映時間145分はかなりの長編ですが、それでも詰め込み過ぎに感じられたのは残念なところ。
例えば、主人公とその息子。息子との不和を想像させるエピローグになっていますが、本編ではその描写は一切なく、戸惑いを覚えます。
中途半端にしか描けない部分は、思い切って端折った方が完成度は上がったように思います。多少、余韻は薄くなるかもしれませんが・・・

私的評価は4にしました。

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よし

3.5 テレビ放送の録画をたまたま8/12に再生して観ました。  滝藤さ...

2024年8月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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たたみ

4.0重くなりそうな素材を登山を通して進んで行くのが良いです。

2024年6月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

今日も過去のDVDから適当にチョイス。
若し頃の堤&堺さんです。その他のキャストさんも皆様、名バイプレイヤーです。
誰一人かけてはならないキャストな感覚です。

この映画を通して、新聞業界のすさまじさを感じました。
今でこそ、紙離れしてしまいましたが、一世風靡していた頃は皆ハンパな気持ちで
事件を追っていたのではない競争の世界を感じます。

そして、その中でも堤さん演じる、悠木さんの人間味のある部分が光っています。
何度みても良い作品です!

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みっちょん

4.0迫真の演技とカメラワーク

2024年5月17日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

難しい

この映画の扱うテーマは1985年8月の日航ジャンボ機墜落事故。当時まだ子供だったが、リアルタイムでテレビ報道を見た衝撃を覚えている。
社会人になって一時期空港に関わる仕事をしたことがあり、縁あって日航の安全啓発センター(羽田空港)を見学させて頂いた。また、1年だけだったが群馬県にも住んだことがある。そうした個人的な経験もあり、この映画に関心があった。

映画は事故そのものではなく、それを取材し、記事にする地元新聞社員たちの激動の日々をドキュメンタリータッチに描く。時折、谷川岳登山や、事故に関連する現場の場面が出てくるが、大半が新聞社の編集局という1フロア内での出来事だ。

まず圧倒されるのが、俳優達の演技の熱量。堤真一、堺雅人、尾野真千子、遠藤憲一、でんでん等の実力派が、未曾有の大事故を地元新聞の威信をかけて記事にするという意気込みを迫真の演技で伝えてくる。言葉と体の動きに熱を帯びている。
そしてその演技を追うカメラワーク。あたかも自分が現場に居合わせた目撃者になったかのように、目線に合わせて画面がブンブン動き、ときに引きの画、ときにクローズアップ。そのスピードも速い。このカメラワークが緊迫感を更に引き上げる。

クライマックスで、主人公悠木(堤真一)は決断を迫られる。確実な裏取りなしでスクープを打つか、打たないか・・・。ヒートアップする編集局内で「クライマーズハイ」状態になりそうな自分を必死に抑え、「チェック・ダブルチェック」と繰り返し唱えて出した結論・・・。

事件・事故報道のあり方、社内政治、プロフェッショナリズムといった社会的な問題を提起するような作品ではあるが、やはり俳優達の演技とカメラワークの秀逸さに映画としての完成度の高さを感じた。

最後に。賛否はあるかもしれないが、この大事故を風化させないためにも、この映画をこれからも繰り返し再放送してほしいと願う(2023年夏NHKBSで視聴。2024年5月再視聴)。

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TS

2.0日航機墜落事故と地方新聞社を題材にした「スポ根」

2024年5月17日
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jin-inu

2.0中途半端な終わり方

2023年12月31日
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プライア

5.0日航機墜落事故

2023年10月25日
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出演者が素晴らしいので観ました。
堤さん、堺さん、山﨑そん、尾野さんが良かった。
記事を出す時はダブルチェック!、今のマスコミはどうなんでしょうか?
楽しめました。

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alextm

5.08月半ばに鑑賞することの重み。事故を忘れない。

2023年8月16日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

堤さんが適役。脇をかためるでんでん、マギー、遠藤憲一、売れ始めた滝藤賢一、そして堺雅人がフレッシュだ。

出番は少ないが高島政伸、小澤征悦も。

山崎努扮する社長はちょっと理解不能。

私事だが当時の新聞記事(全国紙)に亡くなられた方の顔写真がのっており、映画で最後にでてくる遺書のことも強烈に覚えていて泣ける。

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ハマー

1.0NHKドラマ版がよい

2023年8月14日
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単純

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74

4.0一言「面白かったけどなあ・・・」

2023年8月14日
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原作を読んだのは遥か昔なので、新たな気持ちで鑑賞。

1985年当時、ネットも携帯電話もない。
県警記者が「どうやら飛行機が墜落した、らしい」と掴んだネタを。
そこから山を登り、借りた無線機で記事を口頭で伝える。
その記事を仕上げていく様が、昭和テイスト満載。
泥臭い駆け引きなんかもあったりして。

あっという間に2時間半、終わっちゃいました。
共演陣も実力派揃い・めちゃ豪華でした。

ただ。
主人公の現在の話の中で、回想シーンとして作られているので。
個人的には、新聞社だけの方が、映画的にはすっきりしていたような気も。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「とことんやる。それが地元誌の存在意義」

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ゆき@おうちの中の人

4.0新聞人の誇りをかけた戦い

2023年8月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

堤真一扮する北関東新聞社悠木和雅は、息子をジャンボに乗せるべく飛行場に行った。その後日航123便がレーダーから消えたと言う一報が来た。悠木は日航墜落事故担当全権デスクを命ぜられた。

いきなり起きた最大の飛行場事故に地元新聞社は沸き立つ。しかし現場の状況がわからずいきり立つデスク。社内でも意見の相違がありながら突っ込む悠木。現場雑感に命をかける堺雅人扮する佐山達哉。悲惨な事故を如何に伝えるか。新聞人の誇りをかけた戦いは凄いね。社内営業もデスクとしては重要な要素だね。

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重

2.5タイトルなし

2023年8月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

テレビで見たからか、あまり伝わってくるものはなかった。何となく友人のことも出生も社長との関係も息子との関係も、わかる気はするけどどれも決定的ではない。特ダネを取り下げるのも深くは響かない。日航機墜落とダブルチェックをもう少し絡めれば意味も出たのかもしれない。
ただ堺雅人は抜群だったなー。最初に山から降りてきた時の顔!

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kazuyuki

3.0あれやこれやと、

2023年8月11日
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鑑賞方法:TV地上波

「本題」にもっと焦点を当ててほしかったけど、いや、「本題」がなんだったのか、家族のことやら新聞社内のことやら、記者のことやら山登りやら、いろいろ背景や情報が多すぎた感もあったかなあ、と。

奮闘した記者の話まではよかったけど、社内のゴタゴタの方にもうんざりしつつ気が散るかんじで。
後半の後半はおもしろくもなったけど、無意味なような岩登りのシーンが短く挟まるのも不可解、なんの効果の意図なんだろう。

そういう映画だったなのかもしれないし自分が勝手に期待してただけだけど、もうちょっとシンプルに「本題」にまとめる内容ならもっとよかったのに、と個人的には思ったかなあ。

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けい

3.5予想したほど重くはない

2023年7月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

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こまめぞう

4.0描かないことで浮かび上がる狂気

2023年7月28日
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日航機墜落という空前絶後の大事故に立ち会った地方紙職員たちの報道をめぐる既得権益とプライドのぶつかり合いを鬼気迫るカッティングで描き出した「ジョブもの」の快作、と見せかけた異常者たちの狂宴だった。

物語は保守的な上層部vs革新的な若手という対立軸に沿って展開していくが、本作はこの単純な構図をもってしてマスコミ批判を展開しようなどという稚拙な試みには出ない。もちろん「どちらにも言い分はある」的な安っぽい相対主義に逃げることもない。そうではなく、本作は「外側」を徹底的に描かないことによってマスコミの独善性・閉鎖性を浮き彫りにした。

日航機墜落事故の全権デスクを請け負った悠木。彼は上層部や販売局の圧力を振り切りながら、事故当事"県"の地方紙としての意地を見せようと奮闘する。無論そこには朝日、毎日、読売といった大手紙に先んじられてなるものか、というルサンチマンが内在している。とはいえはじめこそ懐疑的だった周囲の同僚や部下たちも、情報を誰よりも先に届けるためなら土下座や退職も辞さない悠木のマスコミ魂に次第に呼応していく。

しかし先述の通り、本作は単なる爽快な「ジョブもの」とは様相を異にしている。劇中で悠木らはことあるごとに「報道の責務」や「情報を心待ちにする読者」といった外部からの期待をカンフル剤のように行使するのだが、それらの当事者は不気味なほどに映し出されない。悠木たちが手掛けた紙面が実際にどう受容されているのかという点に関して、本作は徹底的に沈黙を決め込む。初日の記者雑観が翌日の紙面に載らないことは、あるいは遺族のもとに朝一番で事故原因についての情報が届けられないことは、受け手にとって本当にフェータルなできごとなのか?もっといえば、ライバル紙の記者や関係者も出てこない。彼らの存在は「◯◯新聞がスクープを抜いたらしい」といった局内の口伝情報の中にしか存在しない。つまり悠木たちの価値観はどこまでも北関東新聞社の狭隘なオフィスに局限されており、外部がない。

受け手の存在を完全に度外視したまま際限なく加速していく悠木たちの「マスコミ魂」は、次第に実感覚を遊離した独善的・閉鎖的なものへと変貌していく。物語の傍流を成す登山のシークエンスはそれを強烈に詰る。登山というどこまでもパーソナルな営為に容赦なくモンタージュされる悠木たちの奮闘ぶり。それはあたかもマスコミの根本的な独善性・閉鎖性のアレゴリーであるかのようだ。

本作の参照元である『地獄の英雄』では、落盤事故というセンセーショナリズムに取り憑かれた新聞記者が大衆の愚かさや死の厳粛さを目の当たりにしたことを契機に倫理へと目覚めていくという筋立てだったが、一方で本作はそもそも外部が欠落しているのだから反省する手立てすらない。悠木らはいつまでも蜃気楼に霞んだ「読者」という山頂を指差し、空疎だがやたら熱気のこもった登攀を続けていくのだろう。

撮影技術に関していえば、ヒッチコックの『汚名』以上に細かく刻むカッティングが印象的だった。本編の半分くらいがオフィスの中で展開されるような動きの少ない映画こそ撮影や編集の腕の見せ所だが、やりすぎは禁物。本作はその辺の塩梅がちょうどよく、技法だけが悪目立ちしている感じがあまりしなかった。

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因果

3.5ざんねん!

2023年5月2日
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とろり

4.0完璧な確証が得られなければ、行動しない勇気を持て

2023年3月31日
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鑑賞方法:TV地上波

悲しい

興奮

知的

日本の安全神話もすっかり霞んで今は昔の感がある。安全神話崩壊の起点となった事故の一つとして1985年の日航機墜落事故が思い起こされる。本作は、この事故の原因究明に挑む地元新聞記者達の苦闘を描いた群像劇である。

他社より早く正確に事故の真実を伝えるために記者達は奔走する。そして、遂に事故原因を暴き出すのだが、完璧な確証が得られず、記事にすることを断念する。事故担当の全権デスクだった主人公・悠木(堤真一)は辞職する。事故発生直後から記者達は満身創痍となり、その心身は極限状態に達するが、彼らは高揚していく。クライマーズハイと言われる症状の様に。

本作では、新聞社、新聞記者達は真実を追求する正義の味方としてだけでは描かない。締め切りに追い立てられながら懸命な取材をする記者達の奮闘を描く一方で、記事よりも広告欄への重視、地元選出の政治家への配慮など、利益を追求する企業としての側面も赤裸々に抉っていく。

また、本作は前述の本筋ストーリーに、辞職後の主人公が亡き友人の子供と登山するストーリーが同時進行していくのだが、両ストーリーが巧く噛み合っているとは言い難い。本筋ストーリーのみでも十分であると感じた。

全篇を通して、臨場感、迫力のある作品であるが、ラストに違和感を覚えた。事故原因に辿り着きながら、記事にしないことを選択するというラストから発信されるメッセージが分からなかった。

そこで本作を丁寧に振り返ってみた結果、主人公が繰り返した「チェック、ダブルチェック」という言葉は新聞記事ばかりではなく事故に対しても投げ掛けられたものだとの解釈に至った。

周到、愚直なチェック(事前点検)をすれば事故は防止できる。本作は、大スクープを断念するラストを通して、事故防止におけるチェックの重要性を我々に強く問い掛けている。

「完璧な確証が得られなければ、行動しない勇気を持て」である。

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みかずき

5.0人生五本の指に入る作品。

2022年10月17日
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J:COMでやっていて、かなり久しぶりに見返した。3回目くらいだろうか。何度見ても涙が出るし、入り込むし、夢中になる。歴史に残る大事件の、記者からの視点。そこにはこちらは想像もできない攻防があり、葛藤があり、戦いがあった。

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いつこ