「未だにしこりが残るのは何故か?」靖国 YASUKUNI うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)
未だにしこりが残るのは何故か?
公開時にスクリーンを破ったりする人が現れたり、センセーショナルな印象があるが内容はそれほどではない。
右翼がわざわざ公開する劇場に抗議文を持ってきたり、政治的な何かを感じてしまう。
作品は刀鍛冶の話にピントを充てている印象。
客観的に見た視点で靖国神社に対して奇妙さを感じさせるシーンがあるので、それに対して「違う」と言う人は見ない方が良いでしょう。
ただ神社での儀式の撮影が出来ないとか、関係ない人に見せる儀式などないから仕方ないとは思う。
では靖国神社とは何か?
「靖国で会おう」と言い合ったとされる戦死者を祀る事で怒る遺族も居れば、それが英霊の希望と言う人もいる。
亡くなった人たちが本当に何を考えていたのかは分からないので、どちらにも言い分があると思うが、あの時代に大勢の人が命を掛ける事態が起きた…揉めて当たり前と思う。
戦争に行った人たち、送り出した人たち、戦争に行かせた人たち、戦争に反対した人たち…この人たちの言い分はかみ合う筈がない。
作品の中でも揉める姿は印象に残るから、その原因を考えるのが先ではないかと思う。
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