「気軽に楽しめる娯楽作」ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
気軽に楽しめる娯楽作
自ブログより抜粋で。
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第二作の『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』が、シリーズものとしてはかなり思い切った舵取りをした展開で、よもや三作目が観られるとは思っていなかったので、この『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』は予告編を観たときから公開を心待ちにしていました。
今回も内容的には典型的な冒険活劇の王道なんでとりたてて目新しさはないです。でも、こういう映画はそれでもかまわないと思う。
シリーズも三作目となり、随所にセルフパロディがちりばめられていて、シリーズ通してのファンとしてはニンマリすること何度も。
(中略)
今回、エヴリン役がマリア・ベロに変わって、最初は違和感があったけれど、身体を張ったアクションを見ているうちに気にならなくなってた。
『ハムナプトラ~失われた砂漠の都』を思い返せばホラー色の強いアクション・アドベンチャー映画だったのに、今じゃ随分とコメディー寄りになったよなあ。
今作なんて、どんなに大真面目に派手なアクションをやっても、なんか笑えちゃうんだよね。
この夏はジャンル的に先輩にあたる『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』もあったけど、個人的には思い入れも含めてこちらに軍配を上げる。
インディはどうも「あんまり考えてないでしょ?」っていう手抜き感が拭えなかったけど、こちらはちゃんとアイデアを練っている感じが伝わってきて、小ネタにもいちいち唸らされた。
予告編にも出てたキングギドラもどき。ちょっと期待してたんだけど意外とチョイ役だったなあ。
キングギドラは“八岐大蛇(やまたのおろち)伝説”がモチーフになってるって何かで見たけど、中国にも同類がいるんだろうか?…って、やっぱパクリですかね?ここだけの話(笑)。キングギドラにしては手があったけど。
ジェット・リーも、期待通りのカンフー・アクションを見せてくれます。でなきゃジェット・リーをキャスティングしないわな。
大作だけあってCGもけっこう凄いです。
空撮や群衆シーンで特に感じたけど、まさに『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』以降のCGって感じで、ほどほど圧巻。それでも『王の帰還』の怒濤の迫力には追いついていないけど。
『ハムナプトラ』シリーズとしても、旧作の人面砂の方がインパクトはあったかな。
まあいずれにせよ、冒険活劇として無難にまとめられていて不満はない。
期待通りの気軽に楽しめる娯楽作として、総じてほどほどの良作。